はじめに
こんにちは。IT 基盤部ネットワークグループの林です。昨年8月に中途入社し、半年ほど経ちました。
新卒1年半、ネットワーク未経験で転職して、実際どうだったのかをご紹介できればと思います。
また、現在 DeNA インフラ部門では、中途採用を積極的に行っています。
本記事を読んでマッチすると思われた方のご応募お待ちしております!
転職経緯
元々インフラに興味があり、大規模オンプレを運用している前職に、インフラ志望で入社しました。しかし、経緯は色々ありますが結果的にインフラ部内のツール開発チームの配属となり、直接インフラに関わることはあまりありませんでした。
異動の相談などもしましたが意外と簡単ではなく、並行して転職活動をしていたところ、ちょうど中途の積極採用をしていた DeNA でとんとん拍子に話が進み転職を決めました。
現在の所属チームでは、DeNA グループ全体のネットワークの管理、運用等を行っています。
前職と現職の違い
スキル的な違い
前職での具体的な使用言語/ツールは下記です。
- 社内ツールの Web フロント① → Nuxt.js/TypeScript/Bash 等で開発
- 社内ツールの Web フロント② → PHP/MySQL/Chef 等で開発/運用
- アカウントや設定の管理ツール → Golang/Python/Ansible/Docker/Goss 等で開発
前職では、主に Web フロントの開発を行っていました。また、デプロイ先は社内の PaaS 基盤や VM であったため、AWS などのクラウドインフラの業務経験はありませんでした。もちろん、ネットワークに関連する経験は (研修を除くと) 一切ありませんでした。
業務以外では、趣味で AWS や Terraform の利用経験があったのと、大学ではネットワーク系の授業選択をしていたため、基礎的なクラウドインフラやネットワークの知識はあったと思います。また、学生時代のインターンで少しだけインフラの経験がありましたが、実用的なネットワークの経験は全くない状態で、機器にも詳しくありませんでした。
この他に、面接の際に CCNA 程度の知識はあってほしいとの話があったので、面接から入社までの間に CCNA の参考書は一通り勉強しました。
余談ですが、この時勢いで勉強用に中古の Cisco L2 スイッチを買いましたが、L3 の勉強はできないし一台でできる範囲は限られているしで、結局はエミュレータで勉強しました。購入の必要はなかったと思います。購入前の段階では L2 スイッチと L3 スイッチの違いもよく分かっていなかったのですが、一通り勉強して、買うならせめて L3 スイッチだったなということが分かる程度にはなりました。
現職での使用ツール等は下記です。
- 機器 → Cisco/Juniper 等
- 言語 → Ruby/Rails/Python 等
- ツール → Ansible/Terraform 等
- 業務内容
- 依頼に応じた設定の追加、日々の運用、アラート対応
- クラウドインフラの管理
- オフィスの構築
- チームで使うツールの開発/運用
技術的に前職と被る部分はあまりありませんでした。ただ、開発の進め方や、ツールは違っても基本的な考え方などは、前職で学んだことを活かせる部分も多かったと思います。また、メンテナ不在となっていたツールの運用を引き継ぎましたが、前職でドキュメントのないコードを読むことに慣れていたのが役立ったと思います。
その他
前職は社内ツールの開発業務であったため、社外の方と関わることはほぼなかったのですが、現職ではネットワークを扱う特性上、電話やミーティングもしますし、オフィス構築時には現地にも行くため社外の方との関わりが多くなりました。
また、前職もフレックスですが、現職も勤務時間には大きな裁量があり、今のチームはコアタイムが 12:30 からなので、良いか悪いかは分かりませんが今では出勤が11時前後になっています。前職では10時前後でした。
入社直後
オフィス移転
入社時は、渋谷本社の WeWork 移転まで数週間という時期でした。そのため、オフィス移転関連のタスクの一部を担当させていただくところから業務が始まりました。具体的には、テスト項目に従って無線のテストの一部を実施したり、機器の設定と CDP の情報を元にネットワークの構成図を作成したりしました。一人では分からない部分も多かったのですが、教えていただいたりレビューしていただきながら進めました。
また、ネットワークの構成を理解するため、新オフィスの無線に接続した時に、内部通信/外部通信がどのように行われているのかを調査をする時間を取っていただいたり、実際に稼働している機器をデータセンタで見せていただいたりしました。
最初の1ヶ月ほどは、このような勉強を兼ねたタスクを通して DeNA のネットワークの構成把握をしていました。
チーム内ツールの運用
面接の段階で聞いていたのですが、ネットワークグループにはメンテナ不在のツールがいくつか存在していました。そのため、ネットワーク関連のタスクと並行して、ツールの運用も行うこととなりました。
構築方法が不明な部分は、構成を調べて Terraform や Ansible で管理できるように修正しました。こちらは、前職での経験を活かせることも多く、基本的に個人で担当して実施しました。
現在
周囲の方のレビューと助言ありきですが、なんとか仕事をしています。
今はアラート対応にも入っており、はじめは、私がもたもた対応しているうちに大事になったらどうしよう、と思っていましたが「他の人も見てはいるから気にせず積極的に対応していい」と言っていただき、実際フォローしていただきながら対応しています。
日々の依頼対応や、渋谷オフィスの IPv6 化対応など、業務を通してネットワークについて勉強しています。
また、新たなオフィスの移転案件にも関わっており、機器や工事の見積もりなどから実施しています。機器購入後には、設定や構築も実施する予定です。
その他に、ネットワークグループでは CDN の管理なども行っており、設定の一部を実施しています。Akamai など、個人で触れることはなかなかないものも教わりつつ設定を行っています。
おわりに
開発業務の経験しかないことを分かった上で採用していただいていますし、私自身もどういった業務があるかを聞いた上で転職を決めているので、入社前後でのギャップはほぼなく過ごせています。
ネットワークについてはまだまだ勉強途中ですが、日々の業務を通して少しずつできることを増やしていきたいと思っています。
あくまで一個人の体験ですが、インフラに興味がある方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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