こんにちは、ライブコミュニティ事業本部Pococha事業部システム部第七グループ所属のTomoya Hiranoです。
現在、アメリカのカリフォルニア州で開催されているAppleの開発者向けカンファレンスである「WWDC24」に参加しています。 オンラインとオフラインで実施されるこのイベントは、およそ1週間をかけてAppleの新しいテクノロジーを学んだり、普段の開発の疑問を解消したり、開発者同士の交流を深めることができます。 今日はその中でも、最大級の盛り上がりを見せるDay1の様子を写真を交えて紹介します。
基調講演
基調講演では、iOSやmacOSをはじめ毎年Appleの新しいテクノロジーについての紹介が行われます。
今年は準備の成果もあり、最前列のEnterpriseのすぐ後ろの席を取ることができました。 Enterpriseのエリアには、OpenAIのサム・アルトマン(最高経営責任者)の姿がありました。Appleの共同設立者スティーブ・ウォズニアックもいたそうなのですが、私は見つけることができませんでした。
オンラインでは、基調講演のビデオが流れますが、現地ではティム・クック(Appleの最高経営責任者)とクレイグ・フェデリギ(ソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長)が登場。 会場は熱気に溢れかえり、そのあとでオンラインと同じビデオが会場内のあらゆるスクリーンで再生されます。
今回の目玉機能は、なんと言ってもApple Intelligence。 米国内のみでスタートということで、日本で触れるのはまだ先ですが、オンデバイスでの処理やプライベートクラウドコンピューティングを駆使してパーソナルな情報を安全に学習すると謳うAIです。
特筆すべきは、Apple Intelligenceが1つのアプリケーションではなくプラットフォームを包括する形で存在していることです。 OSやデバイス、アプリで横断的に使用できるため、全てのアプリケーションがAIの恩恵を受けられます。 一方で、SiriやApp Intentとアプリケーションの立場が逆転しうる事に対してはデベロッパーは注意を払う必要があると思いました。 魅力的なアプリケーションを作らなければ、アプリはコアバリューだけが取り出され収益を得る機会を失う可能性があります。
Platforms State of the Union
ランチの後は、Platforms State of the Unionが開催されます。 基調講演はプレス関係者に向けた側面もある中、Platforms State of the Unionでは、Appleプラットフォームにおける最新の進化をAPIなどを交えて紹介します。 基調講演は最前列でしたが、日差しが強いので建物内に移動しました。
Apple Intelligenceのアーキテクチャや、活用方法の紹介の後、XcodeのAIアシスタントであるSwift Assistも発表されました。
多くの開発者がGitHub Copilotを頼るように、iOSアプリの開発者としてSwift AssistはSwiftを書くうえで無くてはならないものになるだろう思いました。 特にSwift Assistは書いたコードを学習に利用されないため安全に利用できる点や、オフラインでも動作するところに使いやすさを感じました。
In-person labs, Discover Apple Park
Platforms State of the Unionのあとは、食堂にAppleのエンジニアが集合し自由に質問が出来るラボの時間になります。 いくつか質問を用意してきたので、1時間ほど各ラボで質問をして来たのですが英語でのコミュニケーションや、疲労や暑さもあり終わる頃にはへとへとになっていました。
屋外にはパラソルとLANが配置されたDownload Stationがあり、ここで最新のXcodeをダウンロードすることができます。
ラボの時間は並行してApple Parkを散策して良い時間にもなっており、虹色のアーチや、人工池のDuck Pondを巡りました。
Duck Pondには、運が良ければ鴨がいるはずなのですが、到着時はいませんでした。
帰りにDownload Stationの周りを家族で散歩しているのを見かけました。
パーク内に出るドアには、鴨のための注意表示もあります。
最後に
明日は、Developer CenterでセッションがあるためApple Parkに入るのはこれで最初で最後になります。 普段は入れないApple Parkを1日中全力で楽しめました。
DeNAからは、同じチームの Akihiko Satoと参加しました。 会場では同じくDeNAのOjunさんがプライベートで参加していたり、try!SwiftやiOSDCで見かける日本のエンジニアを初め、有名なデベロッパーやAppleのエンジニアともコミュニケーションを取ることができました。 興味が湧いた方は、ぜひ来年のWWDCの参加にチャレンジしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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