こんにちは、IT戦略部システム開発グループ所属のyoshiiです。
私は学生時代ひたすら個人開発をしており、就活もこの活動一本で行なってDeNAに入社しました。
今回はほとんど個人開発しか経験していなかった私が、研修や実際の業務の中で、チームで働いて失敗したことや成長できたことなどをゆるく書けたらいいなと思っています。
誰得な記事になるかもですが、どうか最後まで読んでいただけると幸いです。
特に読んで欲しい人
趣味開発はやってきたけど、仕事でコード書いた経験はなくて不安な学生さんに特に読んで欲しいと思って書いています。
もちろんそれ以外の人も読んでいただければ嬉しいですが…!
個人開発に対するスタンスとこの会社に入った決め手
今回のお話をする前に、私がどういうスタンスで趣味の個人開発と向き合ってきたかを説明しておきます。
私にとって個人開発をするスタンスは「自分が面白ければなんでも良い」しかありませんでした。
そもそも、入社前の私は「世の中のために」とか「今後のキャリアのために」みたいな絶対に本心ではない目的で行動するのがめちゃくちゃ嫌いでしたし、そのスタンスのままに就活を行ってました。
いきなりかっこいいこと書いてみましたが、こんな思想で就活がうまくいくわけもなく…
面接で作ったものを紹介しても、「どれだけ使われたの?」「お金は稼げるの?」「今後のキャリアは?」とか聞かれては何も答えられず終了する毎日でした。
そんな中、DeNAの選考中に就活イベントみたいな会で当時CTOのnekokakさんに質問できるタイミングがあり、その時に「nekokakさんは私くらいの年齢の時、今後のビジョンとか考えてましたか?自分の作りたいもの作ってるだけではダメなような気がして…」と相談したら、「多分考えてなかったし、無理に考えなくていいんじゃないっすかね〜」とあっさり言われて、めちゃくちゃ前向きになれたのを覚えています。
これがこの会社を選んだ決め手でしたね。(まあ、決め手というか他の会社全部落ちたんですが…)
入社直後の全体研修で早速挫折
内定をもらい、4月に入社して全体研修というのに参加しました。
内容としては、職種関係なくチームを組み、2週間くらいかけて実際の業務を模した課題に取り組みます。
振り返ると、チームのみんなはバチバチな議論を交わしており、私は何も意見を言えず…みたいなのが2週間続いたような気がしてます。
これは個人開発しかやってきてない人間あるあるかもですが、自分は仕事に対して一切軸がないと思いましたね…
自分が「これをやる」と決めたこと以外、割とどっちでも良いな〜と思ってしまう。「どうでもいい」ではなく、文字通り「どっちも良い」と感じるのです。
今思えば仕事って「どっちの方が良い」が明確なことは少なくて、「どっちも良い」中で軸(スタンスと言い換えても良い)を持って意思決定を繰り返す作業なのかも…
最終日には課題のアウトプットに対する評価のタイミングがあって、優勝チームを決めるみたいな形式だったんですが、我々のチームは選ばれませんでした。
発表の際チームメンバーが本気で悔しがる姿を見てしまった時、「自分は何も背負わずやってたな〜」と思いましたね…
個人的に全体研修については後悔しかなく、一番強く感じたのは、「チーム==自分だと思って良い物を作ろうとするべきだった」でした。
要するに、結局チームの意思決定を自分ごととして捉えられておらず、「正しい」or「正しくない」とか「良い」or「悪い」みたいな判断しかせずに。自分が納得できる判断をしかなかったから後悔したのだと、そう思いました。
自分一人で趣味開発するときは「正しいか」など考えず、自分が面白いと思うかで意思決定を繰り返しているのに、チームになった途端そのスタンスが崩れていたな、と。
今後、チームで何かやる機会があれば、チーム==自分を限界まで追求しようと思いました。
プロダクト開発研修
次にチームで何かやる機会は意外と早く訪れました。というか、仕事って基本チームでやるものなのですね…(当たり前)
全体研修の後にエンジニア職だけの研修があり、研修期間最後の1ヶ月がプロダクト開発研修でした。
プロダクト開発研修では、チームを組んで実際に社内で使われるプロダクトを開発します。
この研修内で、さっきのチーム==自分をひたすら実践してみました。
研修期間中、心に決めて実践していたことをいくつか書いてみます。
少しでも違うと思ったら確実に発言する
全体研修の時は、自分が「なんとなくチームが違う方向に進んでるな〜」と思った時も、みんなが言うなら…くらいの空気で過ごしていたのですが、今回は無理矢理にでも発言するようにしてみました。
正直かなりしんどかったですが、チームは受け止めてくれました…泣
メンバーの作業内容に首を突っ込む&突っ込ませる
チームの仕事なので、各々に仕事が振られて対応するのですが、滞っていそうな人がいれば自分から声かけを行うようにしました。
また、逆に自分が詰まったらガンガンSlackで助けを求めるようにしました。
とはいえ、これがやれたのはスクラムマスターのおかげもあったなと思っています。
研修チームのスクラムマスターがめちゃくちゃ人の作業内容に首突っ込んでくる最強の当事者意識の持ち主で、
彼のおかげで、これが実行しやすい空気が生まれていたと思うし、今も自分がこのスタンスを持って仕事できていると思っています。
おかげでプロダクト開発研修は自分の中では納得感のある仕事だったと思えています。そして、自分が本当に大事にしてたのは"納得感"だったのかな、と気づきました。
結果がどんな形になっても、過程に"納得感"があればそれで問題なしみたいな人が多いのも、個人開発エンジニアあるあるかもな〜と勝手に想像してます。
そして配属されて…
全体研修とエンジニア研修が終わるとようやく配属されました。
3ヶ月ほど仕事して現状感じていることは以下です。
1人で完結する業務は爆速でこなせる
割となんとかなるなと思ってます。
1人で完結するとなると、爆速で進む。これはやっぱり個人開発でトライアンドエラーしてきたからだと本当に思う…
また、個人開発では絶対に触ることがなかったテストを書いて、その意味を理解できたり、作業依頼者と要件や作業内容を自分から提案していけるのも、新鮮で楽しかったです。
逆に一人でできることがなるべく一人で完結できるためには、チーム内のドキュメントが整備されていることがめちゃくちゃ重要だと認識しました。
なので私も1人で悩むたびにガンガンドキュメント整備していきたい…!
あと、開発環境が整備されていることも重要だと思いましたね。
開発環境の再現性や検証しやすさが担保されていると、ガンガン自分でキャッチアップできます。
チーム外に自分から依頼したり調整するのが本当に下手くそ
自分から外部の人になんらかの作業を依頼するのが本当に不得手なことを最近自覚しました。
サークルとかにもほとんど入ってなかったので、全く経験がありません…
とある業務で、チーム外の人も利用するシステムの大規模な改修を行う機会があり、
コードの改修に関しては先述の1人で完結する仕事としてガンガン進められたのですが、実際の利用者の方との調整も自分でやろうとしたところ本当に悲惨な形になり…
結果的にチームメンバーにめちゃくちゃ助けてもらいました。
これに関しては、どの先輩に聞いても経験あるのみと言われたので、これから泥臭く数こなすしかないと思ってます…
チーム開発の知見がほぼゼロ
みんなで物作りした経験があまりにも少ないため、開発時のアーキテクチャやみんなが開発しやすいような環境を作ることに関してあまりに知識や経験がなく…
チームで新規のプロジェクトを今後どのように作っていくかの議論で、どうするのが良いか意見を求められても全く有益な意見を述べることができませんでした…
これは自分から勉強していかないといけないと思っています。
でもやっぱりチームは最高
この会社に入って思うのは、どのチームにもメンバーに対するリスペクトがあるな〜と思いますね。
こんなにも人間ってあったかいんだ…と、たびたびバケモノみたいな感情になってます。
だからこそ、チーム==自分のマインドでやっていきたいと思ってます。
そうすることで、自分からもチームに与えられるものがあれば良いなと、今は本心からそう思えています。
最後に
一番伝えたいことは、チーム==自分のマインドです。
少なくとも今の私は、そう思えるチームに入ってこのマインドを貫けたら自分の仕事に「納得感のある仕事だ」と胸を張って言えることを理解しました。
完全に自分語りするだけのブログになりましたが、個人開発しかしてこなかった私が新卒でDeNAに入って今こんな感じというのがお伝えできたら良いと思ってます。
最後に、チームで仕事する機会を与えてくださったDeNAの皆様に心から感謝します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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