はじめに
こんにちは。技術広報の本山です。
2025年の DeNA のキーワードは、何と言っても「AIオールイン」。南場会長が掲げた宣言のもと、DeNA はAI技術への投資と活用を全社規模で加速させました。
本記事では、DeNA の技術広報活動の動きを中心に、社外へどのような情報発信をおこなってきたかをまとめます。「AIオールイン」宣言から始まった社内の変革、変化の中で発信したイベントやブログ記事の数々を、一気にハイライトとしてご紹介します。
イベント開催
DeNA × AI Day || DeNA TechCon 2025
2025年2月5日、オンラインカンファレンスとしておこなわれた 「DeNA × AI Day || DeNA TechCon 2025」 は、まさに DeNA の2025年を方向付ける幕開けとなりました。のべ 3102件の参加登録 をいただき、特にオープニングキーノートに登壇した南場会長の 「DeNA は AI にオールインする」 という宣言は大きな反響を得ました。YouTube にアーカイブを公開していますので、気になるセッションがありましたら、こちらからご覧ください。
また、DeNA TechCon 2025 の After Event として、2月と3月の2ヶ月間で計7回、社外の方も参加できる技術コミュニティイベントを実施しました。 After Event の振り返り記事も出ていますので合わせてご覧ください。
DeNA × AI Talks
DeNA でのAI活用が活発化し、「より定期的に AI に関する情報発信と交流の場を作りたい」という想いからスタートしたのが「DeNA × AI Talks」というイベントです。DeNA の渋谷オフィス(渋谷スクランブルスクエア40F)のラウンジを利用して、3回実施いたしました。
- DeNA × AI Talks #1 - AIスペシャリストが語る、最新技術
- DeNA × AI Talks #2 - エンジニアのための、AIツール導入・活用最前線
- DeNA × AI Talks #3 - 生成AIをコアとするプロダクト開発の舞台裏
過去のアーカイブはこちらからご覧いただけます。
そして次回 「DeNA × AI Talks #4」 は2025年12月18日に開催予定で、テーマは「LLMを組み込んだプロダクト開発の実践」。DeNA が運営する野球観戦アプリに搭載された全打席解説AI「BASE☆BLUE」の裏側紹介、新卒AIエンジニアによる奮闘記、さらに社内で実施された「LLM勉強会」の特別公開など、最新の話題が目白押しです。
2026年以降も「DeNA × AI Talks」は継続的に開催する予定です。ご期待ください。
勉強会支援
社内の知見を社外に共有するもう一つの手段が、勉強会支援。DeNAでは、「DeNA Tech Studio」という勉強会支援の仕組みがあり、外部の技術コミュニティや社内エンジニアの有志による勉強会に対し、会場提供や運営サポートをおこなっています。
2025年は 30件以上 のイベントを主催 / サポートしました。ここでは、サポートさせていただいた社外コミュニティをいくつかご紹介します。
- Unity 〇〇完全に理解した 勉強会
- potatotips
- Shibuya.apk
- Swift愛好会
- Godot Japan User Community
- わいわいswiftc
- Svelte Japan
DeNA が主催/サポートしているイベントはこちらからご確認いただけます。オフィスでの開催に加え、オンライン配信をしている会もありますので、みなさまのご参加お待ちしてます。
カンファレンススポンサード
自社主催イベントだけでなく、DeNA は毎年、各種技術コミュニティのカンファレンスにスポンサーとして協賛しています。
今年も複数の技術カンファレンスにスポンサードいたしました。ここではその一部をご紹介します。
- try! Swift Tokyo 2025
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RubyKaigi 2025
- レポート: RubyKaigi 2025 に参加しました
- iOSDC Japan 2025
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DroidKaigi 2025
- レポート: DroidKaigi 2025 参加レポート
- Kaigi on Rails 2025
- Go Conference 2025
- Kotlin Fest 2025
- VimConf 2025 Small
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FlutterKaigi 2025
- レポート: FlutterKaigi 2025 参加レポート
- YAPC::Fukuoka 2025
登壇
国内での登壇
国内のアカデミックな学会から、大規模な技術カンファレンス、特定の技術領域を深掘りするコミュニティイベント、さらには大学での講義に至るまで、多岐にわたる場所で のべ90名以上 のエンジニアがマイクを握りました。
主な登壇イベント(一部抜粋)
- AI・データサイエンス領域
- モバイル・Web・ゲーム領域
- クラウド・インフラ
海外カンファレンスでの登壇
国内にとどまらず、エンジニアが海外のカンファレンスに挑戦する背中を押す制度として、DeNAには「国際学会派遣制度」があります。
2025年は、2名のエンジニアがこの制度を利用して、海外カンファレンスに登壇しました。その模様は以下のブログにまとめていますので、ぜひご覧ください。
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KWDC25
(韓国)
- 登壇レポート: KWDC25登壇レポート
- Fluttercon Europe 2025 (ドイツ)
また、DeNAのエンジニアがこれまでに発表した登壇資料はこちらにまとめています。合わせてご覧ください。
メディア露出
社外メディアでの露出
イベント等での登壇のみならず、社外メディアを通じた発信もありました。一部抜粋してご紹介します。(会員向け記事もございます。ご了承ください。)
DeNA Engineer Blog
今年も様々な技術やDeNAの文化に関する記事を 100記事以上 公開しましたが、ここでは反響が大きかった3記事をご紹介します。
- 社内AIヘルプデスクの正答率を50%から80%へ改善させたDeNAの実践事例。「回答精度が低い」という課題に対し、評価基準の策定やナレッジの選定・質の改善など、RAG精度向上のための泥臭い試行錯誤を具体的に公開しています。
- AIエンジニアが「本気で作った」LLM勉強会資料とハンズオンコードを公開!基礎理論からRAG、自律エージェントの実装まで、3時間の濃密な講義内容を体験可能です。エンジニアの方のみならずPdMの方にもオススメの記事です。
- 10年以上利用したOktaから内製IdPへの移行という、DeNAの大胆な決断。なぜ既製品ではなく「内製」を選んだのか?他製品との徹底比較、コスト削減と技術蓄積の両立、ベンダーロックイン回避など、認証基盤刷新の裏側にある戦略的意図を公開しています。
また、「AIオールイン」宣言以降、DeNA ではAI活用による業務改革が始動していますが、その進捗や取り組みを社外にも共有すべく、ブログ上で 「AIジャーニーの足跡」 と題した連載を開始しました。IT本部の金子本部長による記事を皮切りに、AI活用による変革のビジョンや、各現場での実践がリアルな視点で綴られています。
おわりに
以上、2025年の DeNA 技術発信を振り返りました。「AIオールイン」宣言がされたカンファレンスイベントから始まり、イベント開催、スポンサー協賛、海外カンファレンスでの登壇、ブログ発信などなど、濃密で熱量の高い一年になりました。社内のエンジニアたちが学び、挑戦し、その成果をオープンに共有する——そんな好循環を引き続き、技術広報チームとしてもサポートしていきます。
最後になりますが、本ブログを日頃から読んでくださっている皆様、イベント等に参加・協力くださった皆様、本当にありがとうございました。2026年もどうぞよろしくお願いいたします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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