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2025.11.26 イベントレポート

VimConf 2025 Small 参加レポート:運営スタッフとして見た熱量と最前線

by higashi

#vim #neovim

はじめに

こんにちは、IT戦略部の higashi です。
2025年11月2日に開催されたVimConf 2025 Smallに参加してきました。

この記事ではVimConf 2025 Smallに参加した感想を書かせていただきます。

VimConfとDeNA

DeNAは2019年からVimConfにスポンサードをしております。

スポンサー内容
VimConf 2019 ゴールドスポンサー
VimConf 2023 Tiny CMスポンサー
VimConf 2024 ブロンズスポンサー
VimConf 2025 Small シルバースポンサー

DeNAからは3名のVimmerが参加しました。

私はスタッフとして参加し、受付や裏方、LTの銅鑼をやっていました。
銅鑼を鳴らすのは夢だったので叶って嬉しかったです。

セッション

今年のVimConfではKeyNote2本、CfP7本、LT6本と多くのセッションが行われました。
ここでは特に印象に残ったセッションの感想をお話します。

キーノート

ここだけ感想ではなく楽しみであるという話になります。
残念ながら当日は受付をしていたためキーノートは見られず、録画もまだ見ることができていません。

1本目は有名な補完pluginの開発者であるhrsh7thさんからの補完pluginに関するお話です。

2本目はVimへ「tabpanel」という機能を入れたrbtnnさんからtabpanelに関するお話です。

どちらもVimmerとして気になる内容ですし、色々な方から素晴しかったとお聞きしているため、早めに時間を見つけて見ます。

And Yet, Vim Survived: Thinking and Seeing in the Age of Code You Don’t Write

Denopsの開発者でvim-jp radioのパーソナリティも行っているAlisueさんのセッションです。 AIにコードを生成させることが多くなった今、どうVimを使っていくかというお話でした。

私自身、日々の開発ではAIでコードを生成させることが多いです。
そんな状況だとVimでコーディングを行うことが少なくなり、それに対して寂しさを感じていました。

Alisueさんの登壇はそんな寂しさを吹き飛ばしてくれる内容でした。
AIが生成したコードのレビュー時にどうVim/Neovimを使っていくかのtipsを紹介されており、どれも「そんな使い方があったのか!」と目から鱗な内容でした。

このセッションはVimmerにはもちろんおすすめですが、Vim以外のエディタを使っている人にとっても勉強になるセッションだと思います。

Designing Repeatable Edits: The Architecture of . in Vim

昨年のVimConf 2024ではLTをされていたsatoru kitaguchiさんのセッションです。
Vimの中でも重要な機能の一つであるdot repeatを理解、設計、活用するまでの流れを解説されていました。

恥ずかしい話ですが、私自身はdot repeatを理解し、使いこなせているとはいえません。
そういった事情もあり、楽しみなセッションの一つでした。

何がdot repeatでリピート可能で、何が不可能なのかを例と共に解説されていて、凄く分かりやすかったです。
自作関数やpluginをリピート可能にする方法も勉強になり、今後のVim人生に活かしていきたい内容でした。

因みにsatoru kitaguchiさんはVimConf史上初の2本採択者です。
もう1本の「You Know They’re Not Just Clipboards — Now Learn What They Really Are」もバニラなVimを活かす内容でとても勉強になるセッションでした。

Tried writing it `vim9script`, pros&cons, points to note.

yasunoriさんによるLTです。

dpp.vimというVim/Neovim向けのプラグインマネージャーをvim9scriptで書くという内容でした。
vim9scriptの使い方を始めとし、良い点、難しい点などを話されていました。

私もdpp.vimユーザーのため気になっており、銅鑼を持ちながら聞き入っていました。

懇親会

VimConfは日中のセッションももちろん大切ですが、懇親会も同じくらい大切です。
じゃんけん大会など例年になかったコンテンツもあり、全体的にかなり盛り上がっていました。

私自身はplugin開発を始める切っ掛けになった方にあいさつしたり、Vimと関係ないワイン談義をしたりと楽しい時間をすごせました。

最後に

今年は海外登壇者を呼ばない、弁当がないなど例年より縮小された形での開催でしたが、熱量は変わらず高いカンファレンスになっていたと思います。

参加、支援してくださった皆様のおかげで楽しい1日が作り上げられたと思います。
本当にありがとうございました。
DeNAは今後もVimを応援します!

:wq

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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