こんにちは、 ライブコミュニティ事業本部 Pococha 事業部バーティカルシステム部第一グループ所属のKim Minguk(レイ)です。
先日、年に一度Appleが開催する開発者向けカンファレンス「WWDC25」に参加してきました。
イベントは3日間にわたって行われ、Appleの最新技術に触れたり、Appleのエンジニアや世界中から集まった開発者たちと交流しながら、開発に関する課題の解決や情報交換ができる貴重な機会です。
この記事では、イベントの3日間を通して体験したことや、前後で他の開発者と交流した様子などを紹介していきます。
WWDCとは
WWDC(Worldwide Developers Conference)は、Appleが毎年6月頃に開催する開発者向けのカンファレンスです。
Appleのソフトウェアやハードウェアの新発表をはじめ、新しいテクノロジーの活用方法を学べるワークショップや、開発について直接Appleのエンジニアと話せるセッションなど、実践的な学びの場となっています。
「開発者向け」と言っても、プログラマーだけでなく、企画職・デザイナー・テクノロジーが好きな人など、Appleに興味のある人が世界中から集まるイベントです。会場の熱気はすごく、「Appleが好きなら一度は行ってみたい!」と思える、そんなお祭りのような雰囲気もあります。
イベント前日
アメリカに到着した夜、日本から来ていた他の開発者と集まり、交流の時間を楽しみました。
WWDC25で特に注目している発表内容や、最近の開発で抱えている悩みなど、さまざまな話題で盛り上がり、明日から始まるイベントへの期待がますます高まる、楽しいひとときを過ごすことができました。
Day 0
イベント初日の6月8日は、Infinite Loopでチェックインを済ませ、その後は参加者同士の交流パーティへ。
久しぶりに対面で会う人や初めて話す人など、さまざまな出会いがあり、WWDCの始まりを実感する一日となりました。
ここInfinite Loopは、Apple Parkが完成する前の本社として使われていた場所。
WWDC25に参加したDeNAのメンバーと一緒に記念写真を撮りました。
チェックインを終えてネームカードを受け取った瞬間、「ついに自分もここに来たんだ!」という実感が湧いてきました。
建物を囲むように広がる芝生のスペースからは、どこかAppleらしい洗練された雰囲気を感じました。
会場ではDJが音楽で盛り上げてくれて、雰囲気も最高。
WWDC25のオブジェの前で記念写真も撮影。
開場と同時に入場したのでほとんど人がいないタイミングで撮れましたが、少し経つと長い列ができていました。
Apple Japanや本社のWWDRの方、さらに韓国やアメリカなどから来たデベロッパーとも交流することができました。
中でも、一緒に写真も撮った韓国のWWDRの方とは特に長くお話しする機会があり、印象に残っています。
特に韓国のWWDRの方とは長く話すことができ、Metalフレームワークや日本・韓国の開発市場などについて盛り上がりました。
さらに、いろいろな方を紹介していただくなど、とても親切にしていただき、本当に感謝しています!
気づけば楽しい会話であっという間に時間が過ぎていて、名残惜しくもInfinite Loopを後にしました。
Day 1
この日は、Appleの本社であるApple Parkで、WWDCの中でも最もメインとなるキーノートや各種ラボが開催されました。
朝8時から並び始めたものの、すでに多くの人が並んでいて驚き。
いよいよApple Parkの中へ!
ネットでよく見ていたあのイベントホールが目の前に現れて、気持ちが高ぶりました。
席は真ん中よりちょっと前あたりをキープ
にんじんジュースを飲んでみたけど、思った以上に辛くてびっくり。
半分くらいでギブアップ…ごめんなさい(笑)
イベントホールの後ろには広めのスペースがあって、午後はここでランチを食べたり、ラボに参加したりできます。
朝ごはんが思ったよりもすごく美味しくて、さすがApple!と感じました。
Tim Cookの挨拶で幕を開けた基調講演。会場の熱気は一気に最高潮に!
基調講演では、各プラットフォームの新しいソフトウェアや、全体のデザインの変化など最新のテクノロジーが紹介されました。
個人的に特に注目したのは、プラットフォーム全体のデザイン刷新とApple Intelligenceの強化です。
これらの変更は今後の開発に大きな影響を与えると感じています。
iOSやmacOS、iPadOSなどAppleの各プラットフォームでデザインが統一され、「Liquid Glass」と呼ばれる、まるで自然のガラスのような美しい見た目の新デザインが導入されました。
実際に見ると、本物の水を通しているような質感で、かなりきれい。けれど、背景が透けるぶんアクセシビリティが少し気になる場面も(苦笑)
とはいえ、表示領域が広く使えるようになっていて、使い勝手は大きく向上しそうな印象です。今後の改善にも期待!
昨年登場したApple Intelligenceもさらに強化されていて、いよいよ実用フェーズへ突入。
去年の発表時に出た機能がやっとリリースされたり、日常的にAIを活用しやすくなったのが大きなポイントです。
中でも嬉しかったのが、XcodeにCoding Intelligenceが搭載されたこと。
GPTベースですが、ローカルやサーバー経由で他のモデルも使えるので、かなり幅広く活用できそうです。
開発効率がさらに上がりそうでワクワクします。
セッションやラボが全部終わってから、Appleのスタッフさんに案内してもらうツアーに参加して、Apple Parkのいろんなスポットを見て回りました。
その後は懇親会がスタートし、閉園時間まで世界中のエンジニアといろいろ話せました。
特にMetalやAppKitフレームワークの話題では、自分もかなり熱が入りました!
気づけば閉園時間。Appleのスタッフの皆さんから温かい挨拶をいただきながら、名残惜しくApple Parkを後にしました。
好きなフレームワークのバッジももらえて、大満足!
Day 2
WWDC公式イベント最終日の今日は、Apple Developer Centerでのセッションに参加。
「Get started with the new design」というタイトルで、Liquid Designの開発手法やUXについてのレクチャーがありました。
約2時間のセッションでは、Appleのデザイナーやエンジニアの方々が、実例を交えて詳しく解説してくれました。
その後の懇親会では、他の参加者やAppleのエンジニアと交流。
私はSwiftUIチームの方に、新機能の技術的な質問や、自分のプロダクト・個人アプリにどう活かせるかなどを相談しました。
一緒に写真も撮ってもらい、とても充実した時間になりました。
Appleでの全ての公式スケジュールが終了したあと、WWDC25に韓国から来ていた参加者の方々とごはんを食べに行って交流タイム。
この日のセッションに登壇していた韓国のAppleデザイナーさんや、有名テック系YouTuberなどもいて、開発者に限らずApple好きが集まった楽しい場でした。
さいごに
今回、初めてのWWDC参加でしたが、自分にとって本当にかけがえのない経験になりました。
DeNAからはRokuさんとRabiさんと一緒に参加し、多くの人との出会いや会話を通して視野が広がり、エンジニアとしても大きく成長できたと感じています。
そして何より、Appleというブランドが大好きな一人として、このイベントは最高に満足できるものでした。 また機会があれば、ぜひ何度でも参加したいと思います!
開発者はもちろん、Appleが好きな方なら、ぜひ一度WWDCに挑戦してみてください。きっと素晴らしい体験になるはずです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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