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DeNAのエンジニアが考えていることや、担当しているサービスについて情報発信しています

2025.06.24 イベントレポート

「エンジニアの雰囲気ってどう?」に答えるコミュニティ紹介イベントレポート

by yuorei kabutan

#tech-talk #community #internship #event #flutter #android #frontend #ruby #go #data #testing #unity #vim

はじめに

「DeNAのエンジニア文化や雰囲気って、実際どうなんだろう?」
「仕事以外で、DeNAのエンジニアはどんな風に技術を楽しんでいるの?」

このように、DeNAの働き方やカルチャーについて気になっている方に向け、この記事では、そんな疑問にヒントを与える、DeNAの技術コミュニティのリアルな姿がわかるイベントの様子をお伝えします。

この記事について

ヒューマンリソース本部エンジニアリング室で内定者インターンをしている、ユオレイとカブタンです。 先日、技術コミュニティが集結する社内イベント「DeNA Tech Talk #92 技術コミュニティ紹介会」に、取材も兼ねて参加してきました。当日はDeNA渋谷オフィスでのオフライン開催とオンラインのハイブリッド形式で行われ、対面だけでも100名近い方々が参加し、大きな盛り上がりを見せました。
この記事を読めば、DeNAのエンジニアがいかに楽しみながら技術力を高め合っているか、その一端を感じていただけるはずです。

イベント開始の様子

イベント概要

DeNAで活動する多種多様な技術コミュニティの魅力や活動内容を社内に伝え、新たな仲間を増やす——。
そんな目的で先日開催されたのが、「DeNA Tech Talk #92 技術コミュニティ紹介会」という社内イベントです。

DeNAの技術交流を支える「技術コミュニティ」

DeNAには、部署や事業の垣根を越えて、同じ技術領域に興味を持つエンジニア同士が交流する「技術コミュニティ」が活発に活動しています。多様な事業を展開する当社にとって、こうした横断的なつながりは、知識の共有や新たなイノベーションの土壌となる貴重な機会です。

全社向け技術イベント「DeNA Tech Talk」

さらに、技術領域という枠すらも越えて、全社のエンジニアが気軽に参加できる場として「DeNA Tech Talk」というイベントがあります。これは、「DeNA社員にとって一番敷居の低い技術イベント」をコンセプトにした、ゆるやかな交流の場です。

新メンバーとコミュニティを繋ぐ「技術コミュニティ紹介会」

今回のイベントでは特に、今年入社した新卒(25卒)や、まだ特定のコミュニティに参加できていない社員に向け、普段は知る機会の少ない各コミュニティの具体的な活動内容や参加方法を伝えることが大きな狙いです。

当日は、各コミュニティによる活動紹介やパネルディスカッションに加え、直接話が聞けるブースでの交流会も実施されました。会場ではお寿司や豪華なお弁当も振る舞われ、参加者はリラックスした雰囲気の中、興味のある分野のメンバーと交流を深めました。対面ならではの気軽なコミュニケーションが、コミュニティ参加への自然なきっかけとなる、魅力的な機会となりました。

イベント開始の様子 お弁当

参加コミュニティの紹介

ここからは、イベントに参加した個性豊かなコミュニティの魅力や活動内容を、それぞれのブース展示やインタビューからご紹介します。

vimrc読書会

Vim/Neovimを愛するエンジニアが集うコミュニティです。主な活動は、お互いの設定ファイル(vimrc)を見せ合うレビュー会や、プラグインの導入会、カンファレンス登壇に向けた発表内容の壁打ちなどが行われています。ブースではneovimからSwiftの編集、アプリのビルドするデモも行われていました。和気あいあいとした雰囲気の中で、エディタ環境をとことん追求する、個人の技術探求の場として活発に活動している様子が伺えました。

vimrc読書会の活動については、以下の記事をご覧ください。

Flutter.Thursday

毎週木曜に活動しているコミュニティです。Flutterは更新が頻繁なため、リリースノートを皆で輪読する会が頻繁に開催されています。内容は基礎的な質問から、業務上の具体的な困りごとの相談まで幅広く、ここで得られた知見は社内の複数のFlutter案件にも活かされています。最近では「MCPサーバーの活用方法」や「WWDCの振り返り」といったトピックがありました。ブースではiOS、Androidといったクロスプラットフォームならではの視点も交えたLiquid Glass やMaterial 3 といった最新UI技術の話で盛り上がっていました。

発表の様子

Android.Tuesday

毎週火曜にAndroidアプリエンジニアが集まる勉強会です。DeNAだけでなく、グループ会社のエンジニアも参加しています。「手ぶらで気軽に参加できる」が特徴で、普段は公式ドキュメントの読み合わせや困りごと相談会、DroidKaigiなどのカンファレンスに向けた準備などを行っています。参加者にはテストやアクセシビリティの専門家から初学者まで多様なメンバーが揃っているそうです。ブースでは Androidify を使い、来場者の写真からドロイドくんを生成するというユニークな展示で注目を集めていました。

Androidifyの展示

Flutter.Thursday、Android.Tuesday、今回のイベントでは参加していませんが、SwiftWednesday の3コミュニティ合同でおこなわれたイベント「突撃!隣のモバイルプラットフォーム」の様子は以下の記事をご覧ください。

GoDay

Goについてもっと気軽に話せる場所が欲しいという声に応えた結果、Goに熱意を持つ人々が自然と集まり形成された活発なコミュニティです。主な活動は、Goに関するドキュメントやスライドの読み合わせ、リリースノートの輪読会などです。Goらしいコードの書き方を学んだり、最新の進化を追いかけたりしています。ブースではGoに関するクイズが提供されていました。業務外で気軽に交流しながら、具体的な業務改善につながるヒントが得られる場として活発に活動している様子が伺えました。

超難問 Go クイズを楽しむ様子

GoDayの皆様が実施したイベント「DeNA.go 1.24 Deep Dive」については以下の記事をご覧ください。

Frontend up!

月に一度、Webフロントエンド全般をテーマにした勉強会を開催しているコミュニティです。オリジナルのポーチやステッカーの配布に加え、フロントエンドに関するクイズなど、来場者が気軽に参加できる企画が印象的でした。業務ではフロントエンドを専門としていないメンバーも多く参加しているとのことで、職種に関わらずフロントエンド技術に興味があれば参加できるオープンな雰囲気です。最近では「グラフ描画ライブラリについて」「技術記事キャッチアップ祭り」「フロントエンド×生成AI」といった、モダンで実践的なテーマが扱われました。

Frontend up!のブース

フロントエンドクイズは過去に実施したイベント「Frontend Up! 〜放課後 LT 大会!(クイズもあるよ!)〜」で実施された内容ですので、気になった方は以下の記事をご覧ください。

データ基盤技術トーク

データ基盤技術や、インフラ、AI、機械学習といった関連技術を幅広く扱うコミュニティです。活動の中心はライトニングトーク(LT)形式での情報共有で、「AI駆動開発」や「BigQueryのクエリコスト削減」、「MCPをcusorで使ってみた」といったトピックがありました。特定の技術の深掘りから事業部での活用事例まで、多様な視点と実践的な学びが得られるコミュニティです。

dbt DeNA Community

データ変換ツール「dbt」を探求する、データエンジニアリングに携わる方々のためのコミュニティです。dbtは、SQLだけでデータウェアハウスやデータマートを構築し、データを変換する強力なツールとして注目されています。最新アップデートや他社の導入事例を共有するほか、 tokyo dbt meetup への参加報告なども行われています。ブースではdbtやSQLに関するクイズが出題されていました。まだ黎明期のツールであるdbtの業務ノウハウを蓄積・共有し、それぞれのプロジェクト改善に繋げられることが大きなメリットです。多様なドメインでのdbt活用事例を知ることで、視野を広げることもできます。

dbt DeNA Communityブースの様子

データ基盤技術トーク、dbt DeNA Community、今回参加はありませんがDataform 友の会の3コミュニティで実施したイベント「DeNA Data/ML Engineering Night」の様子はの記事をご覧ください。

SWET

SWET(SoftWare Engineer in Test の略)は、ソフトウェアテストを起点に、品質と開発生産性の向上により、価値あるソフトウェアを素早く提供することを目指す技術コミュニティです。ライトニングトーク(LT)形式を中心に、静的解析ツールの作り方や形式手法、最新のカンファレンストレンド、CI/CDの改善策など、幅広い知見が共有されています。業務での自動テストの社内普及に貢献できるなど、学んだ知識を実践に繋げられる機会があることが大きな魅力となっているようです。

SWETからの発信は以下からおこなわれていますので、ぜひご覧ください。

ML-Day

OcamlやF#といった関数型言語を中心に、プログラミング言語を深く探求するコミュニティです。MLとは、Meta-LanguageやMachine Learningなど、参加者がそれぞれに解釈する言葉から着想を得ているそうです。型推論やモデル検査といったテーマを扱い、時には「関数型祭り」のような外部イベントに参加することもあります。SWETコミュニティと連携してQAの観点から議論を深めるなど、多角的なアプローチで知識を広げています。関数型プログラミングを深く学ぶことで、より洗練された設計が可能になることを実感できるコミュニティです。また、SWETとML-Dayの合同ブースでは「プログラミング言語かるた(+Gitかるた)」が展示されており、楽しみながら言語やツールの知識を試せるとあって、非常に盛況でした。

プログラミング言語カルタのようす

#ruby

特定の活動日時は設けず、Rubyistがゆるやかに繋がるコミュニティです。活動の中心は「RubyKaigi」や「Kaigi on Rails」といったカンファレンスへの参加や、外部の勉強会(Shibuya.rbなど)への参加です。ブースでは、先日開催された「Ruby Kaigi 2025」への参加報告や、思い出のRubyのバージョンを投票するボードが展示されていました。ボード作成のために、バージョンごとの追加機能をリストアップする作業は大変だったそうで、コミュニティメンバーの熱意が感じられました。

Rubyコミュニティのブース

rubyコミュニティの方々が実施した「DeNA.rb @ TechCon 2025」の記事は以下からご覧ください。

Unity.Thursday

Unityに関する新しい機能の探求から、ゲーム開発以外の応用まで、幅広いテーマを扱うコミュニティです。研究開発的な新技術の調査やパフォーマンスチューニング、グラフィックスやC#といった核となる技術について活発な意見交換が行われており、深い議論を通じて知見を深めることができます。過去にはUnity MCP による「魚群を作る話」といったユニークなテーマの登壇もありました。ブースでは、Unityの新機能に関するクイズが出されていました。

Unity.Thursdayコミュニティの方々が実施した「ぷちTechCon for Unity」の記事は以下からご覧ください。

まとめ

今回の技術コミュニティ紹介イベントは、DeNAで活動する多種多様なコミュニティの熱量を肌で感じられる、とても有意義な時間でした。
イベントの後半で行われたパネルディスカッションでは、各コミュニティに共通する参加しやすいアットホームな様子が伺えました。
「コミュニティの雰囲気は?」という質問に対しては、「ゆるい」「常連居酒屋のよう」といった回答が相次ぎ、専門性を持ちつつもリラックスして参加できる和やかな雰囲気であることが伝わってきました。

パネルディスカッションの様子

参加者からは「全部のコミュニティに入ってみようかと思う」といった声も聞かれるほど、コミュニティはそれぞれの魅力に溢れていました。
普段の業務では関わることのない世代や事業分野のエンジニア、さらには通りがかったビジネス職の社員とも偶然に言葉を交わすことができるのは、オフラインのオフィス開催ならではの大きな魅力です。社内イベントだからこそ聞ける具体的なエピソードや、少し踏み込んだ裏話が聞けるなど、密度の濃い情報交換が行われていたのが印象的でした。各ブースで出題されていたクイズは、参加者が気軽に参加し、コミュニティに興味を持つ良いきっかけになっていたようです。
また、このイベントをきっかけに、新たに2つものコミュニティが立ち上がる兆しがあるとのことで、今後の展開がとても楽しみです。
金曜の夜に開催されたこともあり、多くの参加者が時間を気にすることなく、イベント後も遅くまで熱心に語り合っていました。

イベント開始の様子

最後に

ここまでDeNAの「技術コミュニティ」のリアルな姿をイベントレポートを通じてお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか? 「DeNAのエンジニアはどんな風に技術を楽しんでいるの?」という疑問に対する答えが、少しでも見つかっていれば嬉しいです。

今回イベントに参加してみて、DeNAが技術コミュニティの活動をすごく大事にしていて、これからも様々な形で支援していこう、という熱意を肌で感じることができました。
今回紹介されたのはほんの一部で、他にも様々なコミュニティが活動しています。次にどんな面白いイベントが企画されるのか、私たちも今からとても楽しみです。
何より、様々な部署のエンジニアの方々が、楽しそうにお互いの技術の話をしている姿がとても印象的でした。社内でこれほど活発に知見が共有されているのは、素晴らしい環境だと感じます。その姿を見て純粋に「こんな人たちと一緒に働けたらすごく面白そう!」と感じ、DeNAに入社することがますます楽しみになりました。また、私たち自身もコミュニティを立ち上げて活動してみたいと強く思いました。

もしこの記事を読んで、私たちと同じようにDeNAのエンジニアや雰囲気に興味を持ってくださった方がいれば、ぜひ採用ページも覗いてみてください。ここまで読んでいただきありがとうございました。

2024年に実施されたイベントの様子はこちらから!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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