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DeNAのエンジニアが考えていることや、担当しているサービスについて情報発信しています

2024.12.10 インターンレポート

短期就業型インターンを通して分かった「DeNAは〇〇」

by 森平隼矢

#internship #aws #terraform

はじめに

はじめまして!株式会社ディー・エヌ・エーにて、2024年11月から計10日間の内定承諾前の学生向け短期就業型インターンにソフトウェアエンジニアとして参加させていただいている26卒学生の森平隼矢と申します。

とくにDeNAに少し興味のある方、内定承諾前で悩んでいる方に向けて、主に以下の2点についてお伝えできればと思います。

  • 内定承諾前の学生向け短期就業型インターンの実態
  • DeNAなら探せば希望の働き方ができる可能性は高いということ

よろしくお願いいたします!

自己紹介

改めて簡単に自己紹介をさせていただこうと思います!

私は情報系の大学院でアルゴリズムの理論研究を行っている修士1回の森平隼矢と申します。普段は理論計算機科学と呼ばれる数学分野を好き好んで(研究と関係なく)勉強していることが多いです。(KeyWord: 型理論、計算理論、プログラム意味論、領域理論) 情報系学生としては珍しく、卒業研究ではプログラミングは一行も書かずに紙とペンだけで完結するタイプの研究をしておりました。

授業で軽くプログラミングを触ることはあったのですが、とくには大学3回生5月に始めたアルバイトで行ったRailsによる開発経験をきっかけにweb開発にハマるようになり、DeNAに応募することを決意しました。

インターン参加の経緯と形式

本短期就業型インターンについて、疑問を解消していこうと思います。

参加の経緯

3月に受けたサポーターズ1on1面談経由でDeNAに興味を持ち、6月に内々定をいただきました。 9/14-16の短期サマーインターンに参加し、その流れで10/4に人事の方から「短期就業型インターンを企画してるけど興味ない?」と連絡をいただき、即答で参加を決意して10/28から11/15までの間の平日計10日間インターンに参加いたしました。

形式

インターンはリモートと対面のハイブリッドで行わせていただきました。 水曜日が研究室のミーティングにより参加できなかったため、2日対面→2日リモート→2日対面→3日リモート→1日対面という流れで働き、3週間のうちに3回も関西から東京に通うという少し大変な日程でした。

基本的な労働時間は10:00-19:00でしたが、実際にはあまり厳密な決まりはありませんでした。 私は夜に時間が欲しいタイプだったため、リモート時は8:30-9:00に開始することが多かったです。 宿泊施設についても金額に制限はありましたが自由に選ばせていただいたので、私の好きなサウナ付きホテルを選ばせていただきました。

出社日のランチはメンターの方のご厚意で色んな方とお話しする機会にしていただき、さまざまなお店に連れて行っていただきました。

※[メンター補足]: 出社頻度は希望により調整しています。働き方の不安解消の一助になればと考えています

インターンの体験について

配属先について

ヒューマンリソース本部エンジニアリング室にてインターンを行っておりました。 エンジニアリング室は、「エンジニアが働きやすく、成果につながる環境づくりをする」というミッションのもと幅広い業務を行っており、その一環としてエンジニア新卒研修にも関わっております。 DeNAでは、3年ほど前から新卒研修で「社内で使われ続けるプロダクトを作る」という目標でプロダクトを制作しており、開発したものはエンジニアリング室が引き継いで運用しております。

取り組んだこと

新卒研修で作成したプロダクトのクラウド環境を移行するというタスクに取り組みました。

それまでは2つのプロダクトが一つのAWSアカウント内で動作しており、プロダクトごとの費用がわからないという問題がありました。 そこで、私は各プロダクトについて調査をし、どちらを移行するのかを決定し、実際に新しいアカウントでインフラを再構築・移行しました。 その際に、インフラをよりセキュアな構築にしたり、terraform化するなどインフラ環境を改良するという取り組みも同時に行ないました。

調査の段階では、外部とどのような連携があるのか、定期実行されている処理には何があるか、どのようなデータがどのような形式で保存されているのか、どのようなインフラリソースが用いられておりどのような流れでサービスが動作するのか、などの観点から移行のしやすさを比較しておりました。 サービスを触ってみたり、ソースコードを読んだり、AWSをぽちぽちしたり、GitHubの会話ログを見たりしながらサービスへの理解をどんどん深めていく工程はとても面白かったです。

移行の段階では、terraform上でApp RunnerからSession Managerの値を取得する際に苦労をしました。 アプリケーションはApp Runner上で動作していたのですが、すべての環境変数がApp RunnerにAWSのプレーンテキストとして保存されていたため、秘匿性の高い環境変数はSession Managerから取るように変更を加えました。 しかし、terraform上での書き方の詳細がドキュメントに載っておらず中々正解に辿り着きませんでした。 結局、世のGitHubのソースコードを覗き見て、image_configurationの中に以下のように書くことで上手くいくことがわかりました。

runtime_environment_secrets = {
          MY_VAR = "${var.secret_arn}:VARNAME_IN_SECRET_MANAGER::"
}

また、本番環境へのApp Runnerの切り替え時にもDNS周りで少し詰まってしまいました。 同じドメイン名のホストゾーンを本番環境に用意して、terraformからApp Runner作成とカスタムドメインの設定を行おうとしたのですが、証明書の検証でエラーが出てしまいました。結局は、手で外してから改めて付け直すことで上手く成功しました。

取り組んだ感想

実際に運用されているプロダクトのクラウド環境を移行するなんて個人では絶対にできない非常に貴重な体験なので、とても面白かったです。

とくに、最初のうちはコードを書くことは一切なく、移行対象の決断のための調査や移行計画の策定など、地味とも言える作業をずっと行なっており、相棒はGitHubでもVS CodeでもなくGoogle Docsだけでした。 しかし、「本格的な業務をしている」という実感が湧き、正直コードを書くよりも楽しかったです。

また、社員のサポートもとても手厚く、分からないことは気兼ねなく聞ける雰囲気でした。 課題設定やスケジュール調整も本当にちょうど良く、「?」から始まる一日もサポートの下やってみれば案外いけるじゃんとなる、もっとも成長を感じる10日間になったなと思います。

今DeNAに興味がある学生に知ってほしいこと

「DeNAは〇〇だ」という解像度で見るべきではない

  • フルリモートは嫌だ
  • 大規模で知名度の高いサービスに関わりたい
  • サービスではなく技術を追求したい

私は上述の希望があり、初めDeNAは私には合わないかと思っておりました。

実際、DeNAはフルリモートで働く方は多く、北海道に住まれている方もいます。また、最近はIRIAMやPocochaなど有名になりつつあるサービスはありますが、他社に比べて目立ったサービスはないと思っておりました。そして、短期サマーインターンでは「ユーザ価値を考えてサービスがどうあるべきか」ということが中心であり、技術志向の私にとってあまりおもしろい話ではありませんでした。

しかし、DeNAは学生の私が思っていたより広く、さまざまな方がいました。 出社文化があるチームはたくさんあります。世界中で遊ばれているゲームのオンライン通信などの大規模ネットワークシステムや開発に幅広く関わることもできます。技術志向の方もたくさんおり、ゲーム基盤の作成チームやセキュリティ専門職、SWETのようなCI/CDや形式手法の専門部隊など圧倒的専門性を備えた方々もいらっしゃいます。

さらに、 シェイクハンズ制度 などによる社内異動のしやすさも魅力に拍車をかけると思います。配属先が合わない、時間が経って興味が変わったなどがあれば低リスクで事実上の転職のようなことが可能となります。

そのため、それぞれ「自分は〇〇が良いんだけど、DeNAは××だから自分には合わない」という思いがあるかもしれませんが、もう少し解像度を上げて見ると「〇〇なチーム」が見つかるかもしれません。

その他印象が変わったこと

印象が変わったこととして、上述の3つ以外に感じたことを挙げます。

社員同士の仲は良い

「DeNAはロジカルな会社で、人間関係は希薄だ」などの噂がありますが、そういうチームもあればそうでないチームもあります

ただ、オフィスに出社するたびに活気はあるなと感じます。 出社人数の少なさもあり執務室での雑談はあまり聞こえてきませんが、サービスのお茶や牛乳を取りにロビーに戻ると賑わっているな感じることが多かったです。とくに、コロナ以降の23卒や24卒の方は意欲的に出社してコミュニケーションを取ろうとしているなと感じます。今後もそういう風潮は続くのではないかと思います。

ロジカルな社風?

全体的な傾向としてロジカルな社風はあると思います。

とくに、DeNAクオリティの「『こと』に向かう」はかなりの社員の方が意識しているなと思いました。 とくに印象的だったのは、あるサービスについての使用感のヒアリングに同席させてもらった時に、「〇〇機能は一見良さそうだけど、本当に必要なのかは一応考えた方が良い」と言っていたのが印象的でした。私には無関係な話ですが、今考えても私には必要に思えます。

ただ、そういうチームもあればそうでないチームもあります。 IRIAMの社員の方とお話しさせていただいた時に、「IRIAMではより人間的な考え方も尊重する」と仰っており、個人的にはそういう社風の方が好みだなと感じました。

おわりに

私は内定承諾前であり、別の会社に行くかもしれません。 しかし、そのようなフラットな立場だからこそ確証バイアスなく公平に評価できていると感じております。

私はDeNAの印象をよくしようとして記事を書いているのではなく、DeNAへの印象を偏見のない正しい印象にしたいという思いで記事を書いております。 この記事がそれぞれの中のDeNAへの解像度を高めるきっかけになれば良いなと思っております。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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