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2024.11.12 イベントレポート

新卒エンジニアが Kaigi on Rails 2024 に参加してきた話

by Keigo Yonezawa

#Ruby #Ruby on Rails #Kaigi on Rails

はじめに

初めまして!DeNA 新卒1年目の米澤と申します。現在はPococha事業部でサーバーサイドエンジニアとして従事しています。

今年の8月から Pococha 事業部に配属されました。Pococha では主に Ruby および Ruby on Rails(以降 Rails)を使用しており、私はこの配属を機に初めて本格的に使用しました。私が Kaigi on Rails 2024 に参加した時点では Rails の使用歴は2ヶ月半程度と初心者でしたが、それでも非常に学びが多く、来年以降も是非また参加したいと思いました。

本記事では、Kaigi on Rails の雰囲気や、そこで得た学びについてお伝えできればと思います。

Kaigi on Rails とは

  • 日程:2024年10月25日(金)〜 2024年10月26日(土)
  • 会場:有明セントラルタワーホール & カンファレンス(東京)& オンライン
  • リンク: Kaigi on Rails 2024

Kaigi on Railsは、「初学者から上級者までが楽しめるWeb系の技術カンファレンス」をコアコンセプトに、Rails を中心として、Web系技術全般をカバーするカンファレンスです。DeNAは第1回から今回まで継続してスポンサーとして協賛しています。

コロナ禍はオンラインのみでの開催でしたが、昨年からオフラインでも開催されるようになりました。今年は 692 人もの方が現地で参加されました。

オープニング

会場の様子

会場では、カンファレンスに参加している各社がブースを出展しており、プロダクトについての説明や Rails に関するクイズ・アンケート等を行っていました。私はいくつかのブースにお邪魔しましたが、その中から3つ紹介いたします。

YOUTRUST 様のブースでは、2つのControllerのコード(1つは以前のコード、もう1つは現在のコード)から、現在のものを当てるというクイズが出題されていました。片方においてビジネスロジックが1つの関数に集約されていることから、そちらがリファクタリング後であると推測できるというおもしろい問題でした。

YOUTRUST 様ブース

SMS 様のブースでは、リポジトリのコードを直接見せていただくことができました。コードレベルでの設計に関して伺い、大変勉強になりました。他社様のコードを実際に見ることができる機会はなかなかないので、大変貴重な機会でした!

SMS 様ブース

クラシル 様のブースでは「旬の食材クイズ」で遊ばせていただきました。私は料理をよくするので自信があったのですが、9問中4問しか正解できませんでした😢 また、YouTube登録者数 100 万人達成時に貰える金の盾を拝見しました!私は実物を見たのははじめてだったのでとてもテンションが上がりました。

クラシル 様ブース

弊社もブースを出展させていただきました。弊社が運営するライブコミュニケーションアプリ Pococha のライバー体験をやっていただいたり、サーバーサイドの仕組みについて概要を説明させていただいたりしました。また、Rails の使用歴に関するアンケートも取らせていただきました。2005 年頃から使用しているベテランの方から、私のように最近使用し始めた初心者まで、幅広い層が Kaigi on Rails に参加していることがわかりました。

弊社ブース アンケート「あなたの Rails 歴は?」

セッション

今年も30を超えるセッションが開催され、とても学びになるセッションがたくさんありました。ここではいくつか紹介いたします。

1つ目は Rails のコミッターの方が、日頃 Rails への Issue や Pull Request を見ていて、それらがそのように書かれるのが適切だと考えているかについて述べられていた発表です。Rails コミッターの方のお話が聴けるという時点で非常にワクワクしましたが、お話の内容は OSS へのコントリビューション特有の話だけではなく、普段の仕事のコミュニケーションにおいても意識すべきだと感じるような内容も含まれていました。とくに、スライドの p12 〜 p15 で述べられている

  • Expected behavior: 望む動作を書く
  • Actual behavior: 実際の動作を肯定文で書く
  • System configuration: Rails と Ruby のバージョンを書く

といった点は、普段の業務で不具合等が発生し、助言を求める際に気をつけたいことだと思いました。

2つ目は、登壇者の方が新卒一年目時代にデプロイをした際に障害が起きてしまったエピソードについて述べられていたものです。技術的にも興味深いですが、スライドの書かれ方がユーモアに溢れていて非常におもしろいので、ぜひご一読ください!スライドの中で述べられている2つ目の不具合については、私も ECS のタスク定義の command で bash スクリプトを指定した際に、正常にタスクが動作しない経験があったため共感しました。私は、現状 Pococha のデプロイ周りの設定についてはブラックボックスになってしまっているので、ある程度中身を知っておくのは大事だと認識させられました。とくに個人的には、登壇者の方の業務に取り組む姿勢に非常に刺激を受けました。新卒一年目ながら、担当するプロダクトで発生した障害の原因究明から他の事業部に対してもアナウンスを行うという横断的なアクションをとっていたという点がとても素晴らしいと思いました。

3つ目は RSpec の CI の時間を短縮し、Flaky テストの数も減少させた、という話です。私が所属する Pococha のサーバーの CI も 20 分程度かかる上、Flaky テストで落ちることもたまにあるため、非常に興味深く聞かせていただきました。たくさんのテクニックが紹介されていて一度ではすべて把握し切れませんでしたが、今後業務で同様の課題を解決したくなった際に再度拝見したいと思いました。

ランチ & 懇親会

ランチの時間帯はお弁当を無料で提供していただきました。4種類のお弁当が提供されていましたが、私はとんかつのお弁当をいただきました。また、会場の休憩スペースでは、無料でホットコーヒーも提供していただきました。とても美味しかったです! ランチ

1日目の終わりには、別会場に移動して懇親会が開催されました。複数種類の日本酒やお食事を提供していただき、非常に豪華な催しでした!昼間はブースでの対応などであまりお話しできなかった他社様のエンジニアの方々ともゆっくり時間をとってお話しできました。 懇親会の様子

おわりに

Rails 歴が2ヶ月半と浅い中での参加に不安はありましたが、初心者でも楽しめるようなコンテンツが多く、また、普段関わることのない他社の Rails エンジニアの方々と交流する機会も非常に刺激的でした。交流させていただいたエンジニアの方とのお話やセッションの中で出た Rails を使用した開発において抱える課題感については、私の現在の業務と照らし合わせても共感できることが多く、ここで学んだことをPocochaにも生かしていきたいと思いました。来年以降はさらに Rails に対する理解や経験を積んで、また Kaigi on Rails に参加したいです。

非常に学びの多いカンファレンスとなっておりますので、興味を持っていただいた方はぜひご参加ください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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