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2024.09.02 イベントレポート

会社にサードプレイス!? 100名以上が参加した社内技術コミュニティとのマッチングイベント開催レポート

by hayato hagari

#tech-community

はじめに

この記事について

早速ですが、エンジニアのみなさんに質問です。 所属する学校や企業の大小問わず、特定の技術が好きなサークル、クラブなどの集まりがどのくらい存在しているか瞬時に答えることができますか?

だいたいの数は把握できても、瞬時に答えることは難しいのではないでしょうか…?

弊社においても正確に回答できる人は少ないです。 なぜなら、技術コミュニティのほとんどは特定の技術が好きな人たちによって自発的に生まれるからです。

あなたが所属されている団体にも、まだ知らない面白そうな技術コミュニティが存在しているかも知れません。 今回の記事ではそんな技術コミュニティを応援するため、コミュニティとエンジニア社員を結びつける 100 名規模の社内イベントを行ったので、その活動報告をさせていただきます。

DeNA における技術コミュニティとは

DeNA における技術コミュニティとは ”高いモチベーションを持った技術集団” です。 業務での利用に関わらず、全社中から好きな技術について、とことん調べたり、意見交換をしたい人が集まっています。

そして、それらは有志のメンバーによって自主的に運営されており、社内のいかなる組織にも帰属しない自由な団体でもあります。 また、技術コミュニティの多くが、週次の勉強会を開催しており、活発に活動しています。

技術コミュニティの重要性

コミュニティ活動は一見業務に関係ないように見えますが、実は、会社に次のような点で影響を与えています。

  • 社内外イベントの運営・参加
  • 勉強会を通して、最新情報のキャッチアップやその知見を外部へ発信

このように、頻繁な技術交流による知見の集約といった技術的な面だけでなく、外部発信やイベント運営・サポートなどによって組織のブランディング強化にも貢献しています。

DeNA ではそんな技術コミュニティに対しての活動支援に力を入れています。
詳細については、この記事の後半でも紹介しますので、ぜひ最後まで読んでいってください。

イベントについて

開催の目的

さて、技術コミュニティのなんたるかについて触れてきましたが、多くの技術コミュニティには、共通したある悩みがあります。

それは、「もう少し参加者を増やしたい!」です。 動機は例えば次のようなものです。

  • 色々な視点からの意見を聞きたい
  • メンバーが増えれば活動的にも挑戦できることが増える

では、どうしたら参加者を増やすことができるのでしょうか?

特定の技術を好きで、勉強する仲間が欲しい人は弊社のエンジニアにもたくさんいます。 そんな人たちが、技術コミュニティに参加するもっとも大きなハードルが、そのコミュニティがどんな活動をしているかわからないということです。

何をしているのかわからない集団に入っていくのはかなり勇気が必要ですよね。

そのため、メンバーを増やすという最終的な目的を達成するために、まずはそれぞれの技術コミュニティがどういうもので、どんな活動をしているのかという認知を広げるイベントを用意することにしました。

こうして開かれたのが今回の技術コミュニティ紹介イベントです。

イベントの内容は?

肝心のイベントは、ステージイベントとブースの二部制で構成しました。

ステージイベントは各技術コミュニティの代表者による紹介と一問一答形式のパネルセッションを行い、ブースはそれぞれのコミュニティが考えた企画を通じて参加者と自由に交流をしてもらうといったものでした。


この 2 つの工程を順に踏むことで、

  1. まずは、気になるコミュニティがいつどんな活動をしているのかといった概要を知る
  2. 続いて、実際に対面で顔を合わせることで、コミュニティの中の人たちとある程度関係値を作る

といった感じで交流を深めることができるため、コミュニティ活動にはじめて参加する際のハードルを大きく下げることができます。

また、ブースには過去に技術コミュニティを立ち上げた社員に話を聞くコーナーを設けて、新しいコミュニティの誕生も期待しました。

参加コミュニティ

イベントには DeNA が誇る 11 もの技術コミュニティが参加しました(社内にこんなにコミュニティがあるとは思っていませんでした…)。

  • Android.Tuesday
  • DeNA vimrc 読書会
  • Flutterの集い
  • Frontend Up!
  • GoDay
  • ML-Day
  • #ruby
  • SWET勉強会
  • SwiftWednesday
  • Unity.Thursday
  • 吉井駿一の心が折れるまで物作りする会

イベントの結果…そして

イベントの結果

結論からいうと、本イベントは大成功に終わりました。

その根拠として次の 3 つの成果があげられます。

  • オフィスのラウンジを使った最大規模の参加人数
  • コミュニティへの加入者増加
  • 新規コミュニティの立ち上げ

参加人数 については、こちらの写真を見ていただくとわかるとおり、イベント会場であるラウンジがギチギチになるほどの人数が集まり、終始大盛況でした。


また、参加後のコミュニティへのアンケートにより、イベント直後に多くのコミュニティで新規加入者が増加し、観測している限り 3 つほどの新規コミュニティが立ち上がっていたことがわかりました。 活動内容を知ってもらい、中の人と交流する工程を踏めたからこその成果だと感じています。 せっかくなので、参加メンバーが増えた、もしくはイベントきっかけで立ち上げを行ったコミュニティにインタビューをさせていただきました。

インタビュー 【参加者が増えたコミュニティ】

Frontend Up! (@sekiyan さん)
  • イベント直後にどのくらいメンバーが増えましたか?
    • 参加者は 24 卒を中心に 5 ~ 6 名ぐらい増えました!
    • 運営メンバーもこのイベントで募集したのですが、今まで 23 卒 3 名で運営していたところに、新たに 24 卒が 3 名加わってくれて、運営メンバーだけで 6 名と一気にメンバーが増えました!
  • ブースではどんな工夫をしましたか?
    • ブースではそんなに特別な企画はやらずに、来てくれた方と楽しくお話をしていました。フロントエンドは比較的多くの人が扱う技術でもあるので話しやすく、技術的なことやコミュニティについてなどの話題でお互い楽しく話すことができました。
  • メンバーが増えたとのことですが、活動に何か影響はありましたか?
    • 運営メンバーが増えたことで新しい視点も入り、今まで 3 人だけでは思いつかなかったような企画やテーマが出るようになったことが本当に大きいです。前のめりで企画会議に参加してもらえるので、今後はよりパワーアップしたイベントを行えるのではないかと思っています!

ブース写真

Frontend Up! のブース

Unity.Thursday (@hanachiru さん)
  • イベント直後にどのくらいメンバーが増えましたか?
    • 24 新卒を中心に週次の勉強会に新しく参加してくださる方が増えました。具体的な数字は把握できていないのですが、体感 5 名程度増えた印象です。
  • ブースではどんな工夫をしましたか?
    • ブースではクイズを用意し、全て正解した方に Unity ステッカーを景品として配りました。最初に足を止めるキッカケとして効果的で、そこから会話に繋げることができたので良かったです。
  • メンバーが増えたとのことですが、活動に何か影響はありましたか?
    • 新しく参加してくださった方がコメントやリアクションをしてくださることで、よりコミュニティに活気がでてきました。

インタビュー 【新規に立ち上がったコミュニティ】

Kotlin勉強会 (トリナー さん)
  • コミュニティ立ち上げ相談をしようと思った理由はありますか?
    • その場の流れですね。元々コミュニティ作りたいという話をしていて、それを知っていた同期に引きずり込まれましたw
  • コミュニティ立ち上げブースで相談をして良かったことはありますか?
    • 何をどうすれば良いのか分からん状態だったのが、ある程度道筋が分かって良かったです!
  • 今回のイベント後に勉強会やイベントを開催しましたか?
    • とりあえず、24 卒内で 2 回ほど Kotlin 勉強会を開催しました。参加人数は 〜 5 人程度です。内容としては、初心者向けに振っていて 第1回では IntelliJ の学習機能を使い、Kotlin の基本文法を解説しながら軽く触れていきました。 第2回では自分が API ドキュメントとリファレンス実装を用意し、その解説をした後に、参加者が Web API サーバーを実装していきました。 雰囲気としては同期内なのもあり、和気あいあいとした感じでした。
ML-Day (@junya.shijubo さん)
  • コミュニティを立ち上げた経緯を教えてください
    • 前々から、自分の好きな興味分野をざっくばらんに雑談できるコミュニティがあったらいいなと思っており、今回の「技術コミュニティ紹介イベント」を気に立ち上げをしました
  • 今回のイベントは活動にどのような影響がありましたか?
    • 当初は、立ち上げ人と同じ部署の人しか参加していなかったのですが、24 新卒などを中心に参加してくれる人が増えました
  • イベント直後にどのくらいメンバーが増えましたか?
    • 2, 3 人でやっていたのですが、24 新卒を中心に 5, 6 名参加してくれる人が増えた印象です

イベントを振り返って

過去最大規模の参加人数を記録・コミュニティへの加入増加・新規コミュニティの立ち上げなど多くの成果を残し、イベントは大成功でした。

何よりも、イベント後のアンケートで、参加者からの喜びの声や、次回開催を期待する声が多く聞けたことは、運営としてとても嬉しく思っています。

また、次回の開催にもより力を入れようと意気込んでいます…!

最後に、弊社のこれからの技術コミュニティへの取り組みについてサポート部門から紹介させていただきます。

これからの取り組み

本パートは、社内技術コミュニティの活動をサポートしているエンジニアリング室の太田が書かせていただきます。

ここまでのパートで紹介しているとおり、DeNAには様々な領域の技術コミュニティが存在しています。社内に自分の好きな技術のコミュニティがあることは単なる技術交流の場にとどまらず、エンジニアにとっての社内サードプレイスとしての役割も果たしていると考えています。仕事でも自宅でもない、リラックスして自由に交流できる第三の居場所があるのはとても良い環境だと思います。

コミュニティに参加すると普段の業務ではあまりかかわらない社員と仲良くなれて、しかも、社内なので実情がわかりやすく、「あ、そういう悩みあるあるだよね」というような感じで、気軽に相談し合えたりします。これは社外のコミュニティにはない魅力だと思います。

部署や役職に関係なく、社内のいかなる組織にも帰属しない自由な場所。普段は話す機会が少ない人ともここでは一緒に学び、議論や相談ができます。「そのつまずきわかる!こうやって解決できるよ!!」「お。難しそう。一緒に考えてみようか」そんな気持ちが自然と生まれてくるのも、コミュニティの魅力だと思います。 技術コミュニティでの「インプット → アウトプット → フィードバック」。このループが個人成長に繋がり、その成長が業務への貢献にもつながっていくと思っています。 ワタシの所属しているエンジニアリング室は、技術コミュニティ活動を全力で応援して、これからも次のようなサポートや、もっともっとワクワクするサポートをしていきたいと思っています。

  • 社内外の勉強会やカンファレンスへの参加支援
  • コミュニティ間の交流促進イベントの定期開催
  • 新しいコミュニティの立ち上げサポート

これらの取り組みを通じてより多くのエンジニアがコミュニティ活動に参加し、技術力の向上と社内ネットワークの強化を図っていきたいと考えています。 より活発で魅力的な技術コミュニティを作っていけるよう、全力で応援していきます!

まとめ

今回は弊社で活動している技術コミュニティとエンジニア社員を結びつけるイベントの紹介をさせていただきました。 技術コミュニティは会社にとっても重要な存在であり、そんなコミュニティを今よりもっと後援していくために、これからもたくさんの施策・イベントを実施していく予定です。

最後に、DeNAでは エンジニアを募集中 です。 今回の記事を読んで、気になった方はぜひ弊社の採用ページもご確認ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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