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2024.03.26 イベントレポート

JANOG ミーティングへの参加を考えている人に向けて ~JANOG53 参加レポート~ [DeNA インフラ SRE]

by Hidetaka Masuda nagi

#network #infrastructure

はじめに

ネットワークグループの増田とnagiです。

1月にJANOG ミーティングという技術カンファレンスに参加してきました。 本記事ではカンファレンスへの参加を考えている人に向けて、現地の様子やおすすめの過ごし方を紹介します。

JANOG と JANOG ミーティング

JANOG は、JApan Network Operators' Group の略で、日本のインターネットをよりよくすることを目的としたコミュニティです。

このコミュニティが年に2回開催する技術カンファレンスが、JANOG ミーティングです。 JANOG ミーティングでは、様々なバックグラウンドを持つ人が集まり、インターネットの技術と運用ノウハウについて発表し、意見を交換します。 参加者の業種は、通信事業者やインターネットサービスプロバイダー(ISP)が多く、次いで、システムインテグレーターやネットワーク機器メーカーが多いです。 一方、私たちのようなコンテンツプロバイダーの参加は少ないです。

私たちの業種からの参加者は少ないですが、インターネットと業務は切り離せませんし、サービスの提供にも欠かせない要素です。 なので、インターネットの技術や運用についての情報を得るために、 JANOG53 ミーティング (以下では「JANOG53」と呼びます)に参加してきました。

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博多国際展示場&カンファレンスセンター

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会場案内

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中洲川端駅 広告

JANOG53 のコンテンツ

JANOG53 のコンテンツには、以下のようなものがありました。

  • 発表
    • プログラム
    • 野良 BoF
  • ハンズオン
    • NETCON
    • インターネット体験会
  • 交流
    • 懇親会

それぞれのコンテンツの説明と感想を述べていきます。

プログラム

JANOG ミーティングの運営委員によって、採択された発表です。 大きな会場で登壇者が発表し、最後に質疑応答があります。

JANOG ミーティングは、質疑応答が活発なため、時間内に全ての質問に答えきれないことがあります。 しかし、今回のJANOG53ではプログラム終了直後に会場の一角で追加の質疑応答が行われており、時間内に質問ができなかった場合でもすぐに回答を得ることができました。

また、プログラムの発表資料は公開されているものが多いので、発表を聞き逃しても後で読むことができます。 さらに、JANOG53 では、アーカイブ配信のあるプログラムも多かったです。

自分が特に面白いと感じたプログラムは、「BIGLOBE AS2518をまるごと仮想環境へ”コピー”してみた」です。 ネットワーク機器の構成を仮想環境にコピーすることで、テスト用の環境を作ることができるという内容でした。 自社のネットワークを運用する中でも、テスト用の環境がほしいと感じていたので、とても参考になりました。 また、他社の頑張りを見ると、自分たちも開発を頑張ろうという意欲が湧いてきますので、モチベーションアップにも繋がりました。

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JANOG53ミーティング フォトアルバムより

野良 BoF

運営委員が管理しないプログラムで、枠が空いていれば確保して自由に発表することができます。

資料の公開やアーカイブ配信がなく会場も小さいため、プログラムと比較してより自由で活発な議論が行われます。

JANOG53 では、「集合住宅インターネットに困ってる人集まれBoF」や「個人やサークルでのAS運用を議論するBoF」など、業務とは関係ないけれども、面白そうな発表がありました。

自分は、「JANOG53会場NWを発表するBoF」という発表を聞いてきました。 発表の内容は、JANOG53 ミーティングの会場ネットワーク構築の裏話でした。 なんと、今回は人集めから構築までが約1ヵ月しかなかったのですが、それでも開催に間に合ったことに素直に驚きました。 前回の構築メンバーを中心に集め、さらに、役割ごとに分けたチームに作業を並行して進めてもらうことで、短期間での構築が可能だったそうです。 また、JANOG のネットワーク構築は、ネットワークエンジニアの育成という側面もあり、構築メンバーには地元の学生が多く含まれていました。 そんな学生たちが、自分たちで作ったネットワークについて楽しそうに発表しているのを見て、自分も楽しい気持ちになりました。

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会場ネットワーク - 配線

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会場ネットワーク - AP

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会場ネットワーク - ダッシュボード

NETCON

ネットワークに関するトラブルシューティングコンテストです。 リモートから仮想環境で解く問題と、現地の物理機器を使って解く問題があります。

問題の内容は、特定のノード同士の疎通性を確保するために、静的・動的ルーティングの設定を行う問題が多かったです。 また、30分以内で解ける簡単な問題も多いので、発表の合間やその日のプログラムが終わってからリモートで解くと良いでしょう。 実際、自分は飲み会のない日の夜に、ホテルの部屋からリモートで問題を解いていました。

インターネット体験会

ネットワーク初学者向けのハンズオンで、機材のラックマウントからはじめて、BGP で経路交換をしてインターネットに接続するまでの流れを体験できます。 このハンズオンは、今までの JANOG ミーティングにはなかったもので、JANOG53 で初めて開催されました。

これは人気だったので、すぐに予約が埋まってしまい、自分は参加できませんでした。

懇親会

JANOG53 の懇親会では、地元福岡の郷土料理をはじめとして、豪華な食事が振る舞われました。 ただ、あまりの盛況ぶりに、一瞬で料理がなくなってしまいました… また、料理のみならず、和太鼓演奏などのショーで会場が盛り上がりました。

懇親会の後は、初対面の方を含む、そこらで集まった人と二次会に行きました。 自分とは業務の内容が違う人たちの話は大変興味深く、楽しい時間を過ごすことができました。

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JANOG53ミーティング フォトアルバムより

参加を考えている人に向けてのアドバイス

野良 BoF に参加しよう

野良 BoF では、現地でしか聞けない情報が得られます。 積極的に参加するのをおすすめします。

コミュニティを広げよう

色んな人と話してみましょう。 初対面の人といきなり話すのが難しいなら、友達を介して知り合いを増やしましょう。 たとえ、話が自分の業務とは直接関係なくても、開発意欲を刺激されたり、新しい視点を得られます。

懇親会の予約はお早めに

懇親会の席数は、JANOG ミーティングの参加者に対して少ないため、いつも予約がすぐに埋まります。 予約は先着順なので、興味がある方はすぐに予約を入れましょう。

おわりに

JANOG ミーティングは、インターネットの技術や運用について、多くの人と議論できる場です。 発表のみならず、現地で知り合った人と話すだけでも、刺激を受けることが多いです。 もしネットワーク技術に興味があれば、JANOG ミーティングに参加して、現地でしかできない体験をしてみてください。 次回は7月に、 JANOG54 が奈良県で開催予定です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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