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DeNAのエンジニアが考えていることや、担当しているサービスについて情報発信しています

2019.06.24 イベントレポート

iOS de KANPAI ! 【WWDC 2019 報告会】を開催しました

by Daisuke Tamada

#ios

2019年6月3日〜7日に、アメリカのサンノゼにて、 Apple 社が主催する World Wide Developers Conference(WWDC)2019 が開催されました。DeNA からは 6名のエンジニアが WWDC 2019 に参加しました。この WWDC で得た学びをコミュニティに還元すべく、2019年6月14日に iOS de Kanpai! を開催しました!こちらの記事でその様子をご紹介します。

乾杯 & OverView

まずは [@feb19](https://twitter.com/feb19) が乾杯してスタート。 OverView として、WWDC でどのようなことが発表されたか それぞれ概要を説明しました。

Xcode 新機能 + テスト周りの変更点

続いて、 DeNA SWET グループの [@tobi462](https://twitter.com/tobi462) が Xode 11の新機能と、テストまわりの改善点について話しました。

今回の WWDC19 では開発者が望んでいた機能が数多く発表されたように思えます。Xcode 11 ではエディタ周りの刷新やGitサポートの強化、デバッグまわりの新機能など、便利な機能が多数追加されました。

テストまわりでは「Test Plans」という名前で、テスト実行のコンフィギュレーションを構成できる仕組みが用意され、今までよりもずっと楽に様々な設定でのテストが実行できるようになりました。また、XCTest にも便利な API が追加されました。なお、今回は時間的に発表で触れることが出来ませんでしたが、テストの成果物を1つにまとめる「Result Bundle」という機能も追加されています。

テスト周りの変更点については、いずれ DeNA Testing Blog でも取り上げていこうと思いますので、楽しみにしていただければと思います。

ソーシャルライブサービスから見た WWDC 2019

次に、ライブ配信アプリ Pococha の開発を行っている [@noppefoxwolf ](https://twitter.com/noppefoxwolf)が話しました。

ソーシャルライブサービスを開発している目線から、Metalの新機能とARKitの新機能についてお話ししました。 実運用ではまだまだOpenGLESを使っている箇所があるのですが、今回のシミュレータ周りのアップデートでMetal移行も現実的になってきたことが分かりました。

また、シミュレータでMetalが動く仕組みから、メモリ共有をシミュレータで再現するTIPを紹介したりしました。

後半はARKitやRealityKitの機能を紹介しました。これまで高価な機器やSDKを使わないと出来なかったことが、どんどん手の届く技術になってワクワクするようなアップデートでしたね。

Sign in with Apple

続いて、 [@monoqlo](https://twitter.com/monoqlo) が、今回 WWDC 2019 で発表された新機能のである、 Sign in with Apple について、実際に組み込んで試してみた結果など交えつつ発表しました。

サードパーティー製ログインを採用しているアプリは Sign in with Apple は対応が必須になる見込みです。今年後半から目にする機会が増えてくることでしょう。

発表ではβ版を使用したデモやスクリーンショットを交え、概要にとどまらず、実際に触ってみて現時点で判明していること、まだよくわかっていないことなどをお伝えしました。

WWDC19 Design

10分の休憩を挟んだ後、DeNA デザイン本部サービスデザイン部デザインエンジニアリングG マネージャーの [@feb19](https://twitter.com/feb19) が、WWDC のデザイン周りの内容をラップアップしてお話しました。

また、こちらに @feb19 のレポートブログが掲載されています。

Machine Learning の新機能

[@koooootake](https://twitter.com/koooootake) は、WWDC19で発表された Machine Learning の新機能まとめを発表しました。CreateMLのDEMOでは、カレーと、ハンバーガーと、どんぶりと、3Dモデルの女の子のスクリーンショットを精度高く、ドラック&ドロップで簡単に分類できることを披露しました。

このスライドを見ればWWDC19のML関連の話題がだいたい掴めるのでぜひご覧ください。

SwiftUI / Combine について

最後に、[@_bannzai_](https://twitter.com/_bannzai_) がSwift UI、Combine について、実際にうごかしてみながら紹介しました。

SwiftUIとCombineについてラボで質問した内容、公開セッションと現状のフレームワークの内容に差異があることをお話しました。また、Mac Pro についての最高スペックの値段予想が出ていたことについても紹介しました。

まとめ

今回実施した WWDC 報告会は、 WWDC 2019 に行く前から企画し、WWDC に参加した DeNA のエンジニアは聞く内容、発表する内容を分担して準備を行い、発表しました。

WWDC 2019 で発表された内容は膨大で、1人1人が個別にキャッチアップするのも大変でした。今回の発表で iOS アプリ開発エンジニアのみなさんが WWDC で発表された内容のうち、興味ある内容を理解する助力になれば幸いです。

DeNA は今後もこのようなイベントを行っていきますので、引き続きどうぞよろしくお願いします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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