iOSDC 2018 お疲れ様でした!技術企画の玉田です。まだまだ iOSDC の余韻にひたっていましたが、みなさんの熱が冷める前にご報告したいと思います。
エンジニアによる登壇
「10名の登壇」とお伝えしていたのですが、実はその後もう1名DeNAのエンジニアが登壇していたことがわかりました!!このブログでは11名ぶんの登壇内容と、各エンジニアからそれぞれヒトコトをもらいましたのでご紹介します!
Swift 4.2 はどのような進化をしているのか
CfPを提出した時は簡単に考えていた「18プロポーザルすべてを解説する」という発表ですが、実際にやってみると「Swiftについての調査」も「30分の発表で収める」のもわりと大変でした。しかし、最終的にはスライドを読むだけでも分かりやすい完成度になったと思います。当日聴きに来られなかった方もよろしければ是非ご活用ください!
macOSでもっとアプリを作ろう
iOSDCの全ての発表の中で、一番愛のこもった発表になったと自負しています。macアプリに対する愛と苦しみの話をしました。スライドからだけでも、なるべくその全てが伝わるように作りましたので、ぜひご覧になってみて下さい!発表に来てくださった方のうち、七割以上がmacアプリを作ったことがあるという異常な空間での発表で、とても楽しめました。
iOS × GraphQLの嬉しみとつらみ
15分でGraphQLの大枠を伝えきれるか不安でしたが、Twitterでの反応を見ていると伝えることができたようで安心しています。加えて、具体的な嬉しみとツラミをお伝えでき、Ask the Speakerでも様々な方とお話しできたのでとても楽しかったです!次回も登壇できるようにがんばります。
「QRコード読み取り?楽勝ですよ」=>「AVFoundationを信じたおれがバカだった」
QRコード読み取りというと、今となっては苦労なく実装できそうな機能に思われがちですが、分割されたQRコードの読み取りとなるとそうもいきません。 ニッチな内容ですが「頭の片隅に入れておくと役立つかもしれない」そんな発表内容となっています。スライドをササッと読み流すだけでも要点は掴めると思いますので、ぜひご覧ください。
虚無から48時間でiOSアプリをリリースする
@koooootake のこの登壇に関する ブログ記事
・アイディアは無いが価値あるアプリを爆速でリリースしたい人 ・ハッカソンで勝ちたい人 向けに、iOSアプリ開発を3分クッキングに例えてお喋りしました。 短時間で一つのサービスを作ることはとても楽しいです。是非皆さんもチャレンジしてみてください!
Visionフレームワークのリアルタイム顔検出を使えば、ウインクするときゃるん♪と音が鳴る二次元美少女になれる!
Visionを使ってみて、楽しかったこと大変だったことをお話ししました!自分自身、新しめの技術を使ってみるのって苦手意識あったのですが、気軽な気持ちで触ってみても面白いものできるんだなーということを実感しました!聞いてくださった皆さんにも、そのことが伝わっていれば嬉しいなと思います。きゃるん♪
サーバーの状態に応じて画面遷移させるための設計
実際のアプリを例に複雑な画面遷移に対してどのような設計をしたかについて発表しました。5分というとても短い時間だったので概要のみしか伝えられませんでしたが、もし開発をしている中で画面遷移の複雑さに困った時は、この発表を思い出してもらえたら嬉しいです。
UITableViewに動画広告を表示する
AVPlayerを使ってUITableViewCellに動画広告を表示する方法をについて発表させていただきました。5分では説明しきれなかった実装が多々あるので、どこかで補足を発表できればと思っています。この発表がアプリ上にスムーズに動画を表示するための実装で困っている人のためのヒントになればと思います。
ライブ配信アプリのアイテム再生をMetalで実装する事になった話
@noppefoxwolf のこの登壇に関する ブログ記事
Metalを使って透過情報を持つ動画を再生するプレーヤを実装する話をしました。昨今のデバイスはパフォーマンスが十分に高いため、高レイヤーな機能を使ってもオーバーヘッドに気がつくことは少ないです。しかし、要件として古い端末をサポートする必要があることもあります。そんな時に自分で低レイヤーなAPIが叩けるようになると、技術で要件を達成することができるかもしれません。私のセッションで、皆さんの実装の選択肢としてOpenGLESやMetalが含まれるようになれば幸いです。
iOSアプリの開発速度を170%に向上させたデバッグノウハウ
@orga_chem のこの登壇に関する ブログ記事
ベストスピーカー2位をいただき、とても光栄に思います。この発表では、「自動テスト」のことを「自動的な動作確認」と言い換える変則的な構成になっていますが(理由は個人ブログを参照)、実際に私は開発速度向上のためにテストを書いています。みなさんも、テストで開発速度を楽しくアゲアゲしていきましょう。
不摂生で救急搬送されたiOSアプリ開発者がiPhoneとAppleWatchをフル活用して健康を取り戻した話
減量をテーマに、iPhone/AppleWatchを使ったヘルスケアと、リテンションやユーザの離脱を防止する機能について発表しました。
iOSのWidgetやAppleWatchの通知など、実際のプロダクト開発で触れることは少ないですが、ユーザの行動を変える可能性を感じてもらえたら嬉しいです。
IRT: Interactive Round Table
@tarappo が8/31(金)にTrack Fで「テスト相談会」というIRT(Interactive Round Table)の司会進行を行いました。相談会では @orga_chem も加わり、各相談会満席でディスカッションが盛り上がりました。盛り上がりすぎて当初のスケジュールよりも遅くまで議論していたとのこと。こちらの内容について詳しくは「 @tarappoのブログ記事 」をご覧下さい。また @tarappo からもヒトコトもらいましたのでご紹介します。
あまり人が来ないかもしれないという不安もありましたが、蓋を開けてみれば大盛況で非常に良かったです。また、参加者の方が思ってた以上にテストに対していろいろとおこなっており、iOS界隈もテストが以前よりも浸透してきているのかなと思いました。
是非日々の知見をiOS Test Nightで登壇して共有して頂けると嬉しい限りです。
アンケートボード
今回、 DeNA はブース出展していました。「どうせブース出すならiOSアプリ開発者にとって気になるネタのアンケートとりたい!」との思いから、DeNA のiOSアプリ開発者でブレストしてお題を出し合い、お題の中から厳選してアンケートボードを作成しました。こちらのアンケートの結果を共有します!
前夜祭(8/30)& 1日目(8/31)
前夜祭から多くのエンジニアのみなさんに投票ご協力いただきました。みなさまどうもありがとうございました。こちらのアンケートから以下のことがわかりました。
- AutoLayoutはつかっている人がとても多い
- CI環境はBitriseが人気だが、その他の内訳も気になる
- 型推論はほぼ全ての人が使っている(が、数名の心強い「型推論絶対許さないマン」がいる!)
- テストはどちらかというと書いている人が多いが、ユニットテストなのかUIテストなのか気になる
- コーディングスタイルは人によってこだわりがある
2日目(9/1)& 3日目(9/2)
AutoLayoutや型推論については決着がついた感があったため、問題を新しいものに更新しました。また、CI環境とテストについては、内訳を知りたかったのでより詳細な質問内容に変更しました。変更後にもご協力いただいたみなさま、どうもありがとうございました。このアンケートから以下のことがわかりました。
- self のプロパティ/メソッド使う時には
self
を書く人が多い - Bitrise が僅差で Jenkins より多くの人に使われている(Bitrise:Jenkins = 50:44)
- SwiftFormat はあまり使っている人が多くない
- テスト書いている人のほとんどはユニットテストを書いており、UIテストはあまり書かれていない
おわりに
とても濃くて、面白い内容を準備して発表いただいたスピーカーのみなさま、ランチや懇親会だけでなく様々な企画を考え抜いて実施いただいた運営のみなさま、その他 iOSDC を盛り上げていただいた全てのみなさまのおかげで、とても充実した4日間を過ごすことができました!みなさまどうもありがとうございました。
DeNA では引き続き 俺コン や リジェクトコン 、 iOSDC 2018 LT動画視聴会 などiOSアプリ開発者のコミュニティ活動をサポートさせていただきますので、今後共どうぞよろしくお願いします!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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