技術企画グループの玉田です。
2018年7月19日(木)に DeNA TECH STUDIOにて Flutter Meetup Tokyo #3 の開催をサポートさせていただきましたので、その模様をレポートいたします。
Flutter Meetup Tokyo とは
Flutter Meetup Tokyo は東京で開催される Flutter にまつわることであれば何でも発表できる勉強会で、今回が3回目の開催となります。当日はライブ配信もあり、会場まで来ることが難しい参加者の方にも開かれたイベントとして開催されました。
各発表について
ここからは当日発表された内容を紹介していきます。
Flutter開発に役立つPlugin Package10選
kuwapp さんに、Android, iOS のプラットフォーム固有の実装も含む「Plugin」と、プラットフォーム関係ないDartのライブラリ「Package」について、開発に役立つものを紹介いただきました。10選の中でもflutter_villains が簡易なアニメーションを作る際に便利そうかと思われました。
Flutter アプリを BLoC パターンでリファクタリングし、BLoC を DI してみた
TatsushiKiryuさんに、Bussiness Logic Component (BLoC)というビジネスロジックを分離するパターンをDependency Injection (DI)の仕組みで実装してみた結果を紹介いただきました。DI の仕組みについてはまだイマイチ感があり、今後に期待とのことでした。
slime_a さんに、Flutter と React Native を様々な観点で比較した内容について紹介いただきました。Google が開発しているだけあり、Flutter は処理が高速で公式情報が豊富、なおかつマテリアルデザインを主軸にしたUI開発ができることがメリットとのことでした。
Nativeリソースの利用
mirock さんに、Flutter から C++ で書いたNativeコードを利用する話をしていただきました。
Flutterからネイティブコード呼ぶ
shogo.yamada さんに、Flutter から Swift、Kotlinなどのネイティブコードを呼び出す方法についてお話しいただきました。Flutter だけでは実装できない処理についてネイティブで作った ViewController の呼び出し方、パラメーターの渡し方に絞った説明でした。
“Hello Flutter"の次におさえたい Flutterのポイント その5
Kenichi Kambara さんに、Flutter をつかった開発で抑えておきたいポイントについてお話しいただきました。Android や iOS 用の様々なアプリアイコンを、画像1つ用意すれば作成してもらえる flutter_launcher_icons が便利そうかと思われました。
aja_hiraiさんに、「作りたいレイアウト」をFlutter で実現しようとする際に、陥りやすい罠についてお話しいただきました。Flutter を使ってみようと思う人が真似できそうな Tips をいくつも共有いただけました。
Flutter x Firebase
NAYOSO (Niko) さんに、Flutter と Firebase を組み合わせた利用について紹介いただきました。特に Firebase Remote Config は 配信済みのアプリ内の設定を動的に変えることができ、ユーザーによっても設定を変えることができるのでABテストを行う際に使うと便利とのことでした。
プロトタイプ開発とFlutter
horie1024 さんに、Flutter と Firebase を使った VUI アプリのプロトタイプ開発について説明いただきました。Android エンジニアのスキルセットで両方のプラットフォームのプロトタイプ開発を行う際に、Flutter と Firebase を組み合わせて利用するのがとても簡単で良かったとのことでした。
明日から使えるFlutter for Android
hiraok さんに、Android の側面から見た簡単な機能の実装例について紹介いただきました。タブビュー、リスト、非同期通信、地図、画面遷移の5つを例にあげ、 簡単な機能ならネイティブに比べ少ないコード量で早く実装できたとのことでした。
おわりに
他の勉強会に比べ、 Flutter これからみんなで使って盛り上げていこうぜ!という参加者の意気込みが大きいイベントだったかと思いました。 Flutter 未経験者にとってもわかりやすく、取り組み始めやすい発表が多かったので、初回から発表で参加もしやすいと思います。今回参加できなかった人は、次回は参加者としてはもちろん発表者としても参加してはどうでしょうか。
DeNAは世の中の技術向上に貢献する勉強会やイベントを積極的に支援するため、「DeNA TECH STUDIO」というエンジニアリングに関する勉強会サポートプログラムを運営しています。本イベントもこちらでサポートさせていただきました。こちらご興味ある方はぜひご確認下さい。
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