こんにちは。 SWET(SoftWare Engineer in Test) の加藤です。
2016 年 9 月 14 日、 Test Engineers Meetup #1 が開催されました。
この Meetup のテーマは
- テストエンジニアとはどういう仕事なのか?
- テストエンジニアがいることでどういうことがチームに起こるのか
- テストエンジニアは今後どういう方向を目指すべきなのか
についてです。
300 名以上のかたが参加登録されるたいへん大きなイベントになり、当日は大盛況でした。あいにく会場のキャパシティから 130 名までしか受け入れられず、キャンセル待ちとなり参加いただけなかったみなさまには申し訳なく思います。
- イベントページはこちら http://connpass.com/event/38335/
- Togetterはこちら http://togetter.com/li/1024563
Talk (10 分 x 5)
5 人のテストエンジニアが、それぞれの組織での取り組みについて発表を行いました。
@Kazu_cocoa (Cookpad)
Cookpad でのテストエンジニアが解決する課題とスキルセットについての発表でした。
モバイルアプリのテストや、 OSS への貢献といった Cookpad 独特の取り組みが印象的でした。
@miyajan (Cybozu)
テストエンジニアと組織構造についての発表でした。
自ら設立したテストエンジニアリングチームが組織横断的な活動を行うようになった経緯や、今後はさらに各部署にも入り込むハイブリッドな組織にする、という展望が紹介されました。
@okitan (DeNA)
SWET (SoftWare Engineer in Test) という組織の取り組みの範囲についての発表でした。
もともとモバゲーというサービスだけを見ていた組織が、横断組織になり、それぞれの事業のチームが自ら成長し改善を行えるようにサポートする、と取り組み方を変えていくことについてが話されました。
@shoma (Mercari)
メルカリにおいての QA チームの取り組みと、そのなかでの SET (Software Engineer in Test) の担当領域についての発表です。
仕事の成果を数値化して説明しにくいこと、そして予防のコストを数字にする大変さについて、特に実感のこもったお話を聞けました。
Naito (Rakuten)
ソフトウェア品質とは何か、その程度は測定できるのか、などについての発表でした。
参加者への質問を交えたインタラクティブなセッションで、現実の問題にテストエンジニアリングで取り組むことについて、熱い意見が交わされました。
パネルディスカッション
テスト駆動開発の実践、 power-assert の開発で知られる @t_wada さんの司会で、テストエンジニアについてパネルディスカッションが開かれました。
お寿司とビール、そしてお菓子が会場に運ばれ、和やかな雰囲気でのトークになりました。
今回のために t_wada さんが用意した質問が、各登壇者に投げかけられました。
- テストエンジニアってどんな仕事?
- テストエンジニアがいるとどういうことが起こる!?
- テストエンジニアの世界に興味を持ったきっかけは
- 他チームとの関係はどうなっている?
会場からの質問も飛び交いました。
- これから伸ばしていきたい能力は?
- テストエンジニアとしてのロールモデルは?
- 開発チームからの要求で工夫していることは?
- 異なる文化圏の人間が協力して QA を行うときに壁になることは?
- ソフトウェア品質をどうやって数値化している?
とてもすべての内容をここに書ききれないのですが、特に興味深かったのは、開発生産性の数値化という難問に対して、デプロイ完了までの時間やリグレッションテストの時間を計測し、それを指標にしているという Cookpad での事例紹介でした。
継続的なデプロイを行ううえで、待ち時間が発生するとかなりのマイナスになってしまう。それを避けるために、短時間でのデプロイとテストを実現することが価値の指標になる、とのことで、個人的にもこのアプローチに納得しました。
終わりに
DeNA の SWET グループでは、自動テスト、 CI 、ソフトウェア品質の向上・開発生産性向上に取り組んでいます。
テストエンジニアリングや CI/CD 技術基盤に興味のある方は、ぜひこちらの募集ページからご応募ください。
We are hiring です。
また、 Test Engineers Meetup #1 という名前からわかる通り、今回は第一回目。もちろん第二回目も計画しています。今回はテストエンジニアリングを行う組織に注目した発表が主でしたが、次回は具体的なテスト戦略、品質を上げる方法論についても触れていければと思います。
そしてですが、参加されたかたはぜひどんな形でも構いませんのでフィードバックをいただければ幸いです。ご参加された方にはアンケートを送付いたしましたので、ぜひ感想・ご意見をください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
この記事をシェアしていただける方はこちらからお願いします。