こんにちは!DeNAにてエンジニアの新卒採用を担当している、福島です。 前回ご好評いただいた「げんなま」を、 3/4に開催しましたので、その様子をお伝えします。
今回の登壇者
今回はDeNAライフサイエンスから、中心メンバーが2名、登壇しました。
- 松田(MYCODE立ち上げメンバー、新卒2年目)
- 泉(MYCODEリードエンジニア)
DeNAライフサイエンスでは、 昨年開始した遺伝子検査サービス「MYCODE」をはじめ、 自分の身体について健康なうちからもっと考える機会をもってもらうために、様々な取り組みをしています。
MYCODEとは
まずはサービスの説明です。 MYCODEが遺伝子検査サービスということまではみなさんご存知だったのですが、 実際にどうやって検査し、どういう結果が得られるのか、改めてご説明しました。
遺伝子検査とは
がん、アルツハイマーなどの生活習慣病のかかりやすさの他に、太りやすさなど、 遺伝子的にどの程度リスクがあるか、判定する検査。 これまでは、病院などで採血して受けるのが一般的でした。
MYCODEの特色
大きくわけて3つの特色があります。 ・唾液を採取してそこから遺伝子を取り出すため、医療機関を通さずにユーザが自分で直接気軽に注文できる。 ・検査結果は紙で届くのではなく、webサービス上で見れるため、いつでも確認できる。 ・最新の研究成果を利用者に継続的に情報提供している。
検査センターの中では・・・?
イベントでは、採取した唾液を受け取ってから、どういう流れをたどって検査結果がユーザに送られるか、 写真も交えて説明しました。
サービス開発裏話
開発者が、サービス企画より前に一番時間をかけたところ
MYCODEの開発は特徴的で、具体的なサービス設計の前に、セキュリティーポリシーの設計から始まりました。
「遺伝子情報は一生変わることのない、究極の個人情報と言われています。これを預かる事業者として、セキュリティーは絶対手の抜けない場所なので、何よりも先にここから着手しました。」
と、エンジニアの泉が語ります。
ポリシーの策定だけでも数ヶ月かかり、その後エンジニアが半年掛かりで構築したインフラ基盤は、今日DeNAグループが持つインフラの中でも最もセキュアなものとなり、利用者が安心して遺伝子情報・検査結果を預けられるサービスの土台となっています。
海外のデザインファームとの協業
遺伝子検査サービスは、まだ日本に馴染みがなく、サービス設計する上で参考にできるサービスもありませんでした。 そんな中で、老若男女問わずできるだけ多くの人に使ってもらうため、 ネットリテラシーの低い人にも直感的に使ってもらえるものにするべく 海外のデザインファームにも手伝ってもらい、創業者の南場とも何度も議論を重ねました。
次の事業の柱になるべく、6ヶ月でローンチ!したが・・・
1,200ポイントを超える巨大なプロダクトバックログのユーザーストーリーをわずか半年で実現し、万全の体制でリリースしたのが、2014年の8月です。 ですが、世の中に出してみると、そんなに簡単にうまくはいかないものです・・・。
- 想像していたペルソナと、実際のユーザが全然違った
- ユーザインタビューを繰り返した結果、言語化されたフィードバックに頼りすぎて、 ユーザが本当に求める、言葉に出来ないものを見失っていた。 ・・・
など、失敗談も語られました。 主催者として、この会の「生々しさ」にはこだわりがあります!!
MYCODEは数年後の未来をつくるプロジェクト
会の中では、DeNAライフサイエンスが掲げる3つのビジョンを、創業者の南場から伝えました。
シックケアから、ヘルスケアへ
南場自身、健康であることが当たり前と考えて、ヘルスケアは二の次で働いてきたのですが、 2011年、取締役退任の理由ともなった、家族の病気と向き合う中で、 「病気になる前から健康を意識した生活をする」ことの大切さを身にしみて感じたとのことです。
「がんになりやすいなら、20代のころにあんなに煙草を吸うんじゃなかったな・・・」 というような後悔をする人を減らしたい。だからこそ、若い人に遺伝子検査を受けて欲しいと考えています。
セルフメディケーション
家族の闘病の中で、自分の身体の治療方法について、患者自身が主導権を発揮することのむずかしさを経験しました。 自分の健康は、自らの意志決定によって守るべきもの。そのサポートとなる事業でありたいと考えています。
国民医療費の膨張に歯止めをかける
この問題は、政府だけに任せておくべきものではなく、事業会社としてもできることは沢山あるはずです。
「DeNAライフサイエンスのビジョンはここにあり、ディスカバリーなどのエンタメ事業は、 少しでも自分の健康に興味を持ってもらうための、きっかけです。 これからもっと検査の精度も上げていけるだろうし、 メリットを認知してもらうことで利用者も増やしていきたい。 3年、5年先の未来を作る仕事だと思っている。」 と伝えました。
▲新しく始まった「ディスカバリー」について、熱い議論が起こりました質疑応答
今回も、学生から鋭い質問が沢山頂きました。一部抜粋して記載します。
遺伝子についてはまだ分かっていない事も多いと思うが、より精度を高めるために、ユーザの遺伝子データを使ったりできないか。
松田 まさにその取組は始めています。 MYCODEでは、遺伝データを研究につかうことへの同意を任意でお願いしていて、 同意してくれるユーザも多いです。 同意いただいたユーザーのデータを解析することで、 今後より精度の高いサービスになることが期待されます。 そのように絶えず進化するサービスであるため、現状のベストを提供しつつ、 なぜそのような検査結果と判定したか、結果の根拠は常にオープンにしています。 それを見た専門家からのインプットもいつも受け付けています。
結果の伝え方で工夫したことはどんなことですか?
松田 統計情報は理解するのが難しいものなので、 図解でわかりやすく伝えるように工夫しました。 ただし、とにかくわかりやすければ良いというものではなく、 遺伝子検査で伝えられることの限界も踏まえ、 正しく情報を伝えることにも注力しています。
次回は、「小学1年生へのプログラミング教育」
毎回一つのプロダクトにフォーカスを当てて、現場の様子をお伝えするこのイベントですが、 次回は4/2 武雄市で実施した小学校1年生へのプログラミング教育をテーマに、 CTOの川崎が登壇する予定です。
詳細は下記のとおりです。
実施日時:4/2(木) 19:00 ~ 開場:渋谷ヒカリエDeNAオフィス内カフェ予定 対象:2016年3月に卒業予定のエンジニア志望学生 参加申込み方法: メールで受け付けております。学生のみなさまは是非是非ご参加下さい! 「4/2 げんなま参加エントリー」として、お名前、ヨミガナを明記して、 shinsotsu@dena.jp 宛にメールをお送り下さい。 申し込み締め切り:3/25(水) 23:59
人数が多い場合、抽選となる可能性があります。 お誘い合わせの上、お早めにお申込み下さい!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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